ピアノ弾き語りのanoä(アノア)とドラムのペロ魚谷によるデュオバンド「アノアとペロ」。

最小限のシンプルな編成ながら、確かな演奏力と明るくポップなパフォーマンスで、ライブハウスやバー、カフェ、野外など、場所を選ばず幅広いステージで活躍している。

そんなアノアとペロの楽曲は、スッと耳に入ってくるキャッチーさと、どこか不思議でユニークな個性を両立させている。まるでレトロなカラクリおもちゃが動き出したかのようなメルヘンチックでのびのびした世界観は、一度聴くとしっかりと記憶に残ること間違いなしだ。

そんな楽曲をワクワクするパフォーマンスで表現するところも、アノアとペロの魅力だ。

絵本の世界から飛び出してきたような2人の衣装、そしてまるで踊るように体全体を使った演奏と歌は、観る人をハッピーで陽気な非日常へと連れて行ってくれる。

実際にアノアとペロの楽曲、そしてライブの様子を観て、彼らの魅力を体感してみよう。



●アノアとペロのテーマ


まず最初に聴いてほしいのは、アノアとペロの自己紹介的な一曲「アノアとペロのテーマ」だ。

リズミカルで軽快なドラムが心を躍らせるイントロ、そこから続くanoäの明るい歌声にのった「やってきました アノアとペロ」という歌詞は、これからどんな世界がくり広げられるのか想像力をかき立てられて、ワクワクさせてくれる。

約1分半と短い曲ながら、アノアとペロがどんな雰囲気のデュオなのか、今から何を始めるのかを連想させて、観客の心をばっちりとつかみ取るキラーチューンだ。



●まぐぱ



次に紹介するのは、アノアとペロの代表曲的な存在「まぐぱ」だ。

フッと力が抜けるような不思議な響きの3文字をタイトルに持つこの曲。そこに特に意味はないそうで、ついつい気を張って固く考えがちになってしまう日常の中で、一息ついて脱力できるようなおまじないソングとなっている。

思わず笑みがこぼれるようなコミカルなメロディと歌詞が魅力の「まぐぱ」は、忙しくて疲れてしまうことも多い現代だからこそ、ついつい聴きたくなる癒しのポップナンバーだ。



●猫です



ド直球のタイトルが印象的な「猫です」は、その名の通り、猫の目線でのんびりと描かれるスローな一曲だ。

どこか気の抜けるピアノと静かに抑えたドラムのサウンドに乗せて4分半に渡って描かれるのは、「ごはん(できればかつお節)をください」という猫からのメッセージのみ。その潔いシンプルなストーリーが、自分に正直な猫の奔放さを感じさせて、のんびりとした昼下がりのようなのどかさを生み出している。

猫がきた。ごはんをほしがっている。「できればかつお節、贅沢は言わないけど」とマイペースな要求をしている。

たったそれだけの光景が、どんな言葉かけや励ましよりも分かりやすく直球の和みを感じさせてくれる。

ある意味で、究極の癒しソングと言えるだろう。


今回紹介した3曲だけでも、アノアとペロがもつ不思議な魅力をうかがい知ることができたのではないだろうか。

YouTubeでは、独特の癒し効果とワクワクする楽しさを持った彼らの世界観を感じられる楽曲が、さらにたくさん公開されている。その多くがカフェやバーなどのライブ映像で、生演奏でのパフォーマンスの楽しそうな雰囲気も合わせて感じ取れる。

是非彼らのライブに実際に足を運んで、ゆるくてポップでメルヘンなアノアとペロの世界観を生で体感してみよう。

アノアとペロのライブ情報は、公式HPやボーカルanoäのTwitterでチェックだ。


【公式HP】http://anopero.tumblr.com/

【Twitter】https://twitter.com/anoaweb