楽曲制作にレコーディング、さらにはパッケージのデザインに至るまで、すべての工程を自分で手掛ける横浜出身のシンガーソングライター、優月。シンガーソングライターだけではなくフルート奏者としての顔も持っているなど、とにかく多彩だ。 本格的に音楽活動を始めたのは2008年。同年中に1stの「東京タワー」、2ndの「きみのうた」などのCDを制作。翌年2009年にはアルバムも発売した。これまでに制作したCDの合計は33枚。自ら会社を立ち上げて、そこからCDをリリースするなど活動には積極的だ。
さらに2009年にはキャパシティ1300人を誇る渋谷O-EASTに出演を果たしたり、横浜開港祭150周年記念イベントにて2会場に出演したりと、ライブ活動も序盤から精力的に行う。CDはそんなライブにて手売りで売られるのがメインとなっている。
音楽活動のテーマは、「心に優しい音楽」。歌声が必要ならば歌声で、歌声以外でそれがかなうのであればそれで、と臨機応変にそのテーマを体現している。会社帰りのサラリーマンにも聴いてほしいというその音楽は、実に優しい音で溢れている。


・優月 – 何度でも 

2009年に全国リリースされたアルバム「何度でも~Home~」にて、2曲目に収録されている楽曲。映像は2014年に行われたバースデーワンマンライブのオープニング映像となっている。
切なさを煽るようなピアノの音色、やや震えを孕んだ独特な中低音の歌声が強く感情を煽る一曲。優月の歌声は、高音部は綺麗に抜けていくような爽やかさを感じさせるが、中低音はやや震え気味の発声になることがある。そんな独特な震え感に、込められているのは強い感情だ。この曲ではそんな独特な中低音をしっかりと堪能することができる。
「何度でも何度でも僕が君を信じるから」と背中を押すような歌詞である一方で、曲調や歌声は切ない。だからただただ強く背中を押してくれるというよりは、同じような感情を抱えながら、隣で一緒に泣いてくれる。そんなシーンを想起させる曲だといえる。


・優月 – FLOWERS(トレイラー) 

32枚目のCDである、ピアノソロアルバム「FLOWERS」。この映像はそのトレイラームービーだ。初の全曲書き下ろしで、音数を詰め込みすぎず、1音1音の伸びまでしっかりと感じられるような楽曲が多くなっている印象。
またどの曲も、ピアノソロでありながらとてもメロディック。ピアノのメロディーをそのまま歌にしても違和感がなさそうなものが多い。だからピアノソロアルバムになれていないという人であっても、飽きずに最後まで聞くことができるだろう。
鳴らされるピアノの音からは、温かみが感じられる。どことなく丸い音質の音色で、とげとげしさがない。だから聞いているだけで優しい気持ちになれる。


ピアノソロアルバムでいえば33枚目に発売されたアルバムも、200枚限定のセルフカバーピアノミニアルバムだ。初のセルフカバーであり、ピアノにして良さが出る楽曲を選んだというから、原曲と聞き比べてみてほしい。

また、2019年12月末にはホールワンマンも行われる。音が綺麗に響く仙川のホールを自分で選んだというから、こだわりが感じられる。そんなこだわりのもとに選ばれた会場で、どんな音が響くのか、是非足を運んで体感してみよう。


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【リリース情報】


優月ピアノソロアルバム

FLOWERS(商品番号MGLA-19051)

9曲入り2500円(税込)

曲目

01.Iris

02.Violet

03.Freesia

04.Anemone

05.Lilac

06.Blossom

07.Daisy

08.Snowdrop

09.Dahlia

販売サイト:

https://yuduki.stores.jp/


【ライブ情報】


2019/12/29(日)

「優月年末ホールワンマンコンサート2019」

【場所】仙川フィックスホール

東京都調布市仙川町仙川町1-25-2アヴェニュー北プラザ 2Fホール

(京王線・仙川駅より徒歩5分)

【時間】17:45開場 /18:15開演★プレミアムチケット開場時間17:15

【料金(自由席)】通常チケット4000円・プレミアムチケット5000円

<サポートミュージシャン>

アコースティックギター:佐藤数馬

パーカッション:髙盛陽子