長崎県出身のシンガー、宮脇詩音。

中音域が光る感情豊かな歌声と、自ら手掛ける共感力の高い歌詞が大きな武器だ。

2007年、若干17歳にしてシングル「BOY」でデビュー。その後フリーランスになったり、再度事務所に所属したりと紆余曲折を経て2015年、気持ちを新たにリスタート。長い制作期間をかけて、14曲の新曲を収録した初のフルアルバム「GIRL」をリリースした。収録曲「この世界で想うたった一人のひと」のMVは、日本人アーティストとして初めて世界遺産“アンコールワット”で撮影され、YouTube再生回数138万回以上(2020年9月時点)を数えるなど話題となった。

2016年には大人気テレビアニメ「暗殺教室」のエンディングテーマを2曲担当。さらに同年公開された「劇場版『暗殺教室』365日の時間」においても主題歌を担当した。2018年からはテレビアニメ「ポチッと発明 ピカちんキット」のED曲を歌うユニット「はじめあきらとつくもちゃん」にも参加。

2019年10月よりフリーランスとしての活動を始め、今年からは生のライブだけでなく、より多くの方に歌声を届けたいとの思いから生配信アプリ「Pococha」での配信も開始。

現在力を入れて展開している。




・宮脇詩音 / 「この世界で想うたった一人のひと」Music Video 




2015年リリースのアルバム「GIRL」収録曲であり、MV再生回数138万回以上を誇る、自身の代表曲の一つといえる楽曲「この世界で想うたった一人のこと」。 

この楽曲は、ややハスキーがかかったトーンで≪壊れそうな心のどこかで 消せずにいる愛しい面影≫≪もう少し私が大人だったら今でも変わらず傍にいたの?≫と切ない恋心を歌い上げる1曲。歌声にも、自身で作詞を担当した歌詞にも切なさが溢れており、そんな切なさに共感を覚える人も多いだろう。

アンコールワットの壮大な美しさも、それが逆に孤独感を煽り、楽曲の切なさを加速させているといえる。もちろん楽曲だけでも魅力的なことは間違いないが、MVも含めて楽しむことをおすすめしたい楽曲だ。




・暗殺教室-また君に会える日(原文歌詞、中文填詞) 




テレビアニメ「暗殺教室」の第二期、第15話から第25話のエンディングテーマとして採用されていた楽曲「また君に会える日」。 

穏やかで優しい、でもその中に切なさが香るメロディーラインで歌われているのは≪この季節が迎えに来たら君の姿ももう探すことも出来なくなっちゃうんだね≫≪だけど僕は笑うよ また君に会いたいから≫と、卒業の季節を迎える暗殺教室の生徒たちの気持ちを代弁するような言葉たち。

儚くも力強い高音で届けられるそんな言葉たちはぐっと胸に迫り、思わず自身の卒業の日を思い出す、あるいは思い浮かべてしまうことだろう。




・I LOVE YOU/クリス・ハート(cover) 宮脇詩音 




2020年4月にアップされたクリス・ハートの楽曲「I LOVE YOU」のカバー動画。 

クリス・ハートといえば、J-POP界を代表するといっても過言ではない歌唱力と表現力の持ち主。中でもこの楽曲「I LOVE YOU」には痛みすら感じるほどに誰かを愛しく思う感情がふんだんに込められており、高音の美しい伸びやかさも要求される。

そんな楽曲において彼女は、本家クリス・ハートに負けず劣らずの感情豊かな歌声で届ける。そこには痛みや辛さが溢れていて、感情がぐっと引っ張れていく。高音の美しさや伸びやかさも圧倒的で、思わず聞き入ってしまうカバーだといえる。



「最近はなかなか関東以外での活動が難しくなってはいますが、本当は各地に歌を届けていきたい」と話す彼女。まずは新曲やMVの制作に意欲的だ。さらに今後は“新たな取り組み”にも挑戦するようで、次の展開に期待せざるを得ない。 

「長く歌い続けられるアーティストになりたい」という彼女のこれからには、要注目だ。




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