世界の姿、人間の姿を独自の視点で捉え、ユニークかつ斬新な音像で描き出すシンガーソングライター、THE FLYING BED。

2006年から2010年までThe Worlds Codeとして活動した彼は、路上ライブをきっかけに世界的な録音エンジニアであるオノセイゲン氏に見出されるなど当時からその音楽性で高評価を獲得。2度のワンマンライブを成功させるなどリスナーからの注目も集め、2011年からは完全セルフプロデューススタイルのアーティストedocsdlrow(エドックスドロウ)として、2014年からは現名義のTHE FLYING BED(フライングベッド)として活動を続けてきた。
リバーブを効かせて深く豊かなサウンドを響かせるエレキギターと、安らぎの中にもエモーショナルな感情が揺らめくボーカルが彼の音楽性の最大の特徴。そのスタイルは音楽評論家の鳥井賀句氏からも「魂の深奥との邂逅」と評されるなど絶賛を受けている。
2020年1月中には自身の代表作であるfirst demo album「THE DARK IN MY HEAD」をbandcampでリリースし、同月中に過去の公開楽曲をまとめたsecond demo album「12(TWELVE)」を同じくbandcampで発表するなど、新年に入ってからますます活動を加速しているTHE FLYING BED。現在の国内オルタナティブミュージックシーンにおいて、要注目の存在だ。




・The dark in my head 




THE FLYING BEDの代表曲のひとつであり、アルバム表題曲にもなっている「The dark in my head」は、ダウナーなサウンドと彼のボーカルワークが一体になって、無常観や退廃を感じさせるナンバーだ。 

曲中で表現されているのは「文明が発達している中で、自分自身が何者かわからなくなっている点」だという。心地よい柔らかさを持ちながらもどこか感情をざわつかせる音像は、聴き手の心の中に言い知れない本能的な疑問を投げかけてくる。
THE FLYING BEDの奥深い表現世界を象徴する一曲として、まず聴いてみてほしい。




・holy ground 




まるで讃美歌のように鮮やかなコーラスワークが印象的な「holy ground」。その詞世界は争いが尽きない世界の中に差し込む救いの光を描いているようで、幻想的なアンサンブルから甘く柔らかな多幸感が満ち溢れてくる一曲だ。 

楽曲から流れ込んでくるメッセージ性はもちろん、徹底的に研ぎ澄まされたサウンドアプローチも注目ポイントのひとつ。クリエイターとしてのTHE FLYING BEDの圧倒的な表現力を味わえる一曲として必聴だ。




・luminescence 




ゆったりとした曲調の前2曲と比べると、この「luminescence」はアグレッシブでアッパーな曲展開を見せてくれる。 

力強いビートの中でメロディと歌詞はどこかダークな空気を漂わせていて、世界の不条理やそれに傷つけられる人間の無力さをまざまざと描き出す。「真面目な人ほど生きづらい」。そんなシニカルなメッセージを歌いながらも、疾走感をも感じさせるキラーチューンだ。



凄まじいこだわりと洗練されたセンスのもとに構築された楽曲の数々は、THE FLYING BEDの確固たる個性を築きながら聴き手を非日常の中に誘ってくれる。ポップミュージックであり、オルタナティブミュージックであり、メッセージソングでもある彼の音楽は、一度聴いたら記憶に沁み込んで離れないインパクトと中毒性を持ちあわせている。 

ぜひその音像にじっくりと耳を傾けて、完成された世界観に浸ってみてほしい。きっと心を揺さぶられるものがあるはずだ。




【公式HP】https://theflyingbed.jimdofree.com/


【Twitter】https://twitter.com/edocsdlrow


【Soundcloud】https://soundcloud.com/theflyingbed