2014年に結成、京都は福知山発のロックバンド、UNMASK aLIVE(アンマスクアライブ)。 

メンバーは、Gt.「リンタロウ」、Vo.「コウダイ」、Gt.「アケチ」、Ba.「リク」、Dr.「タバタ」という5人組編成。

"侘び寂びポップパンク"を掲げ、パワーがありながらもどこか切なさも感じられるサウンドを聞かせ続ける。「海外の音楽にどれだけ日本語がマッチするか」というコンセプトがあり、美しい日本語詞にも定評があるバンドだ。

平日は社会人として働いているというのも彼らの一つの特徴。「好きなことをするために仕事をしている」という彼らは、働いていることによって、生活のために音楽を収入にしたいという思いはなくなり、「売れたいというよりずっと続けていけたらいい」という思いで活動を進めている。

新型コロナウイルス感染拡大防止による自粛前までは働きながら月に8本程度のライブを行うなど、活動のメインとなっているのはライブ。今後はもちろんライブにも力を入れながら、サブスクの配信にも力を入れていくというので、ますます注視しておくべき5人組だ。




・UNMASK aLIVE - Focus(Official Music Video) 




2019年10月にリリースされた2ndミニアルバム「Focus」のリードトラック。自ら「シンプルで明確なポップパンクサウンド」だというこの楽曲は、あふれる疾走感とどこかセンチメンタルな雰囲気のあるメロディー、そしてキャッチーで力強いバンドサウンドが印象的な楽曲だ。 

≪燃え尽きるほど火照った山並み 夜の帳が覆い隠していく≫≪中秋の月が咲く頃に できるだけ空に近い場所に登る≫と冒頭から歌詞の美しさも抜群。「中秋の月」や「金木犀の香り」といった秋をイメージさせる言葉も散りばめられ、それが得も言われぬセンチメンタル感を強くしているというのもポイントだ。




・UNMASK aLIVE - mirage(Official Music Video) 




「哀愁とスピード感を兼ね備えたメロディックポップパンクだけど、日本人らしい聞き馴染みのあるサウンドのようになっている」というこの楽曲は、2018年9月にリリースされた1stミニアルバム「Blooms」に収録されている。自身のコメント通り、切なくも疾走感が抜群のサウンド、そして時折感じられるジャパニーズロック感が心地よい楽曲だ。 

歌詞の内容は≪君を見失い 夢の成れの果て≫≪黄昏る空が終わりを報せる 青すぎる日々に別れを伝えた≫という言葉からも分かる通り、失恋をうたったもの。

印象的なのは最後の≪幸せすぎても 哀しすぎても 前に進めない 僕らのジレンマ≫という、的確に失恋というものを言い表しているフレーズ。改めて言葉選びのセンスの高さが感じられる1曲だ。




・UNMASK aLIVE - Tao feat. DAIYA-TAN(Some Life)(Official Music Video) 




「オルタナティブを意識した曲で、これまでと違う曲になっている」というこの楽曲は、その変化を冒頭の1音からすぐに感じることができる。疾走感あるポップパンクサウンドというよりは、ガレージ感のあるリフが響き渡るのだ。そのサウンドは完全に海の向こうの匂い。 

歌詞もそんなサウンドに合わせて「日本語に聞こえないような日本詞」になるように意識された、耳心地の良いもの。歌詞の内容うんぬんというよりは、一つのサウンドとしてとらえたいものだ。

自身でも「洋楽を聴くような感覚で聴いてもらいたい1曲」と語っているが、歌詞もサウンドも、どこをとってもまさしくそんな感覚で聴ける1曲になっている。



「コロナが収まって、始動できる時にどれだけ勢いを出せるか」という思いで、今を制作の時期にあてているという。その分、今後のリリース展開にも期待は高まる一方だ。 

売れたい!という感情に支配されるわけではなく、自分たちが良いと思うものを発信し、一歩一歩進んでいく。そんなUNMASK aLIVEの今後には、要注目だ。




【HP】 

http://unmaskalive.com/


【Twitter】

https://twitter.com/unmaskalive?s=20


【配信リンク】

https://open.spotify.com/album/1Z4y6bAvPLjuQ2AHJcQ5N5