2018年6月に始動したバンド、Andend boom(アンデンドブーム)。
ロック・ポップス・メタル・プログレ・ジャズ・R&Bなど、様々な音楽の要素を濃縮し、どんなストーリーのOP・EDにもなれる。楽曲により様々な表情を持つ“変幻自在アニソン狙い打ちロックバンド”だ。
メンバーは、Dr.『MKZ』、Vo.『曽川沙也伽』、Ba.『kaZya』、Gt.『凜太郎』という4人組構成。
2019年12月に1stフルアルバム『JUMP』をリリースすると、この2020年には6月に1stデジタルシングル『日常』。7月に『Re:town』。8月に『not ALONE』。9月に『toaru』。10月に『L』と立て続けに5曲のデジタルシングルをリリース。この連続リリースは、年内いっぱい毎月続ける予定となっている。
コロナ前はライブを中心に活動していたが、このコロナ禍をきっかけに「常に発信できるコンテンツを発信しよう」と思い立ち、毎月ライブハウスで配信をしてファンと触れ合える時間を作っていった。結果、コロナ前よりファンの方とのコミュニケーションをとるようになり、YouTubeにてデモ音源をファンに聞いてもらい、何を音源化するか決めてもらうという企画を行ったことも。密を避けながらも、ファンとは密な関係を築き中の4人組だ。
・【MV】Andend boom - アイロニー【1st Official Music Video】
2018年にリリースされた1stデモシングル『アイロニー』。
しっかりと歪んだ重たいバンドサウンドが鳴り響いたかと思えば、コーラスの美しいメロディックなギターフレーズが駆け抜けていく。そしてダンスロックの雰囲気を纏ったAメロ、展開豊かなBメロ、キャッチーで引き込まれるサビと、目まぐるしく展開が変わる。ジャンルをくくることの難しい、Andend boomのオリジナリティが炸裂した1曲だといえるだろう。
楽曲ごとに表情を変えるのが彼らの一つの特徴だが、この楽曲を聴けば、楽曲の中で細やかに表情を変えていることが分かるはずだ。そして同時に、それを可能にするだけの高い技術とセンスがあることも分かるはず。
・【MV】Andend boom - シンデレランデヴー【5th Official Music Video】
シティポップのような雰囲気を纏った軽やかな楽曲『シンデレランデヴー』。都会的でおしゃれでノリのよいサウンドは、先の楽曲『アイロニー』と同じバンドが奏でているとは思えないだろう。
やはりメロディーはキャッチーで、特にサビのパンチ力は抜群。誰の耳にも心地よく響いていくだろう。抜けの良い力強い歌声と、軽やかなムードのサウンドとのバランス感も面白い。
そんなお洒落かつ耳なじみの良いこの楽曲は、まるでアニメのエンディングのよう。アニメ作品の最後を軽やかに染め上げながら、来週また見たいと思う気持ちを盛り上げてくれる。
・【MV】Andend boom - アンバランス【4th Official Music Video】
先の2曲とはまたガラッと雰囲気が異なるこの楽曲『アンバランス』。
シンセサウンドが印象的な1曲だが、80年代的や90年代的かといえばそういうわけでもない。リズム隊にはR&Bなどのルーツミュージックの要素が感じられるが、かといってロック的でないというわけではない。といったように、やはりジャンルをくくることがむずかしい、ニューウェーブミクスチャー的なサウンドだ。
ただほかの2曲と共通している点もある。それはやはりメロディーがキャッチーだという点。思わず口ずさみたくなるようなメロディーラインで、中毒性も高い。J-POP好きから日本のインディーロック好き、あるいはボカロミュージック好きなど、幅広い層に届きうる楽曲だといえるだろう。
これからの活動について尋ねてみると「来年はできなかったことをやっていきたい。コロナの様子を見ながら、可能であればツアーなどを行って足を運びたいと思っている。ただそれは、自分たちの楽曲と同じで、臨機応変に対応していきたい」と話してくれた。
また「自分たちからの発信を続けていきたい。死ぬまでこのバンドでやっていきたい」というコメントも。
オリジナリティのある音を鳴らせる変幻自在な4人組、Andend boom。今後、その音がより遠くまで届くようになる可能性も十分だ。今、チェックしておいて損はないだろう。楽曲はほぼほぼ全てサブスクで聴けるようになっているので、まずはそこから聴いてみよう。
【HP】
http://www.andendboom.com/
【Twitter】
https://twitter.com/Andendboom
【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCoRlXcAY8BnZvCtVHW-dw1Q