1998年生まれのシンガーソングライター・トラックメイカー、松田美妃。
2019年9月より、都内を中心に活動開始。
一聴して耳に残る歌声の持ち主で、それは時に煙草をくゆらせるような情緒
とセンチメンタルを醸し出し、まるで誰かの夜に溶けるように響いてくる。
ローファイなムードのHIPHOPを思わせるトラックとそんな歌声の相性も抜群だ。
2020年11月27日には、自身初となる流通盤CD作品『DOKUHAKU』をリリース。
ますます遠いところまで、その音が届き始めている。
・2/初期衝動
HOPHOPの要素、ロックの要素、ポップスの要素など様々なサウンドをミックスして自分流に昇華。
そうして生み出したのは、ポップでキャッチーなのに、
センチメンタルで染み入るようなローファイ感もある、唯一無二のサウンド感だ。
多分の感情をはらむ前進力の高い歌声で描かれている言葉たちには
「自分の中の葛藤や劣等感、選択をしてきたからこそ捨ててきたもの、
失ったものがどうしても目に入ってしまうのは誰にでもあることで、
でもそれは自分が弱いからだとか情けないからなんていうことが理由ではなくて、
前に進もうとしているからこそ、自然と見えてくるものなんだと私は強く信じています。
自分自身の葛藤から生まれた曲ではありますが、この曲が少しでも誰かの自分が選びとったものに
胸を張れるきっかけになったら嬉しいなと思います」という彼女の想いが詰め込まれている。
その歌声と言葉から、メロディーから、サウンドから、
いろいろな想いを置き去りにして思わず走りだしたくなる1曲だ。
・幸福のすゝめ
≪絶対的な何かをいつも望んでて 感情的な破滅をずっと恐れている 永久的な愛を未だに求めて≫。
その瞬間、幸せなところにいるはずなのに、なぜかいつまでも幸せに浸れないという人も、
たくさんいることだろう。感情がこもっていながらも丁寧に歌われているこの楽曲からは、
そんなことを感じさせられる。
「0で生まれたわたしたちは、誰もが幸福になるために生まれてきたはずなのに、
わたしを含め今を生きている人達は、幸福を追求するあまり身近なものを見落として、
幸福という目的地から一番遠い場所にいるような気がします。わたしは幸せとは、
高いお金で買えるものでもなく、どんなに美しい形をしているものでもなく、
もっと近い場所に存在するのかもしれないと思うのです。
あなたにとっての幸福とは何か?この曲を聴いて、ゆっくりでも行き着く先がどうか
少しでも楽になれる場所でありますように」と彼女は話す。
その言葉が全てだ。こちらも『DOKUHAKU』収録曲。
・ナイトループ
同じく『DOKUHAKU』収録曲。こちらはローファイなビートが鳴らすリズムの独特さが癖になる1曲だ。
キャッチーなメロディーラインに突き刺さってくるそのビートに、高いオリジナリティが感じられる。
≪ナイトループを抜け出した後に見える世界は 昨日より色づいて見えてる≫と歌う歌詞には
「どんなに傷ついて眠れない夜でも、誰にも理解してもらえない夜でも、
痛くて泣いてしまう夜でも、必ず夜は明けていく。
夜が明けるまでの時間をただただ待ちぼうけているだけでも、それでも生き続けていれば、
見える光や希望は必ずあると思います。始まれば必ず終わる。
その中でわたしたちはどう生きていこうか」という想いが込められている。
力強いビートや色づくサウンド感、そして寄り添うようであり力強くもあるその歌声
によって奏でられる世界観は、きっと誰かの夜を救ってくれる。
CD『DOKUAKU』については「3曲とも自分の独り言のように生まれた曲ではありますが、
誰かのお守りのような存在になれたら嬉しいです」とも話してくれた彼女。
2021年の活動については「まずは多くの人に"松田美妃"という存在を知ってもらいたいなというのが
一つの目標です。自分の軸はぶらさず、自分のやりたいことやワクワクする事を素直に表現しつつ、
同時に様々なコンテンツで発信していけたらなと思っています。また、音楽含め芸術は自分の内面や
生活、習慣、全てが如実に現れるものだと思っているので、音楽以外のことでも恐れず色々な経験や
チャレンジをして自分を豊かにしていきたいなと思っています」と、その胸の内を明かす。
オリジナリティとセンスを兼ね備え、一人一人の心に言葉をしっかりと届けることが出来る彼女が、
この2021年要注目の存在であることに間違いはない。
https://twitter.com/utopia_g_m?s=20
https://www.youtube.com/channel/UCwGmoymJ1K5JRW3iX_-ejFw
1st EP「DOKUHAKU」
¥500+税
Apple Music、Spotify等にて配信中