仄暗くも耳に残るポップミュージックを鳴らすシンガーソングライター、離想宮(りそうきゅう)。
自らの作る曲を「闇のみんなのうた」と称しながら宅録スタイルで楽曲制作を行い、
作詞・作曲・編曲・映像制作・アニメーションその他を全て1人で手がける離想宮は、
YouTube上での作品発表を中心に活動を展開。
その音楽世界はキャッチーでありながらも、どこかゴシックな色味と
ローテンションな空気感を纏っている。
2020年から本格始動した彼女は、現在はYouTubeチャンネル登録者数が
1200人を突破するなどじわじわと知名度を拡大。
2021年1月公開の最新作「鵙の早贄」はMVの再生回数が2万回を超すなど、
インターネット音楽シーンでの存在感を着実に増している。
独特の音像から生み出される確固たる世界観が、
今後のさらなる飛躍を予感させる要注目クリエイターだ。
・離想宮 - 『残響』 MV (Risoukyu - "Reverberation" Original song & animation)
離想宮としての初のオリジナルソングとして公開された「残響」。
テーマは「世間に蔓延る懐古主義への警鐘」だそうで、軽快なポップサウンドが生み出す
シアトリカルな音楽世界とアイロニックな歌詞が、曲の根幹を形作っている。
それでいて、「みんなのうた」的なキャッチーさも確かに兼ね備えているのが秀逸だ。
完全自主制作のアニメーションも注目ポイント。
音楽と映像が融合し、処女作にして既に完成された個性を見せる作品として観てほしい。
・離想宮 -『恋、透き通って』MV (Risoukyu - Crush on transparent)
「恋なのかどうか分からないまま終わっていく感情」を描いたのが、
2020年4月公開の「恋、透き通って」。
ダンスミュージックテイストのサウンドと低体温なボーカルが、
アンニュイな空気を漂わせるナンバーだ。
紹介文が「爽やかなラブソング」となっているのも皮肉が効いていて、
一筋縄ではいかないダークな世界観を物語っている。
聴き手を不思議な浮遊感で包み込み、中毒性を刺激する無二のキラーチューンとして必聴だ。
・離想宮 - 『鵙の早贄』MV (Risoukyu – The Old Curse)
現在の最新曲「鵙の早贄」は、ディキシーランドジャズを軸とした
リズミカルなサウンドが軽快さを感じさせながらも、
その中でしっかりと自身の仄暗い色を見せる一曲。
これまでの作品と比べても再生数や高評価数が頭一つ抜けており、
早くも離想宮の新たな代表曲になっている。
タイトルとなっている「鵙の早贄(もずのはやにえ)」は、
鵙という鳥の少し不気味な習性のこと。
ゴシックでオカルトチックな詞世界と何とも言えない曲名が絶妙に絡み合って、
「闇」を感じさせてくれる。
さらに研ぎ澄まされた離想宮の音楽世界を、この曲から体感してほしい。
今後も「後ろ向きなりに前向きな曲を作りたい」と語っている離想宮。
今はストイックに作品制作を行い、楽曲を増やしていくのが目標だそうだ。
ユニークでゴシックな音楽世界は、一度聴けば脳裏に深く刻まれて
強烈に印象に残ること間違いなし。そんな彼女の楽曲の数々に触れてみよう。
これまでの作品や活動の最新情報は、YouTubeチャンネルやSNSから要チェックだ。
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