2007年6月24日、全ての作詞曲編曲とプロデューサーを務めるマリアンヌ東雲(支配人/歌と電気オルガン)を中心に創業。
昭和歌謡やGSに着想を得ながらも、決して焼き直しではないオリジナリティ溢れる楽曲世界とインパクトのあるビジュアル、マリアンヌの独特なキャラクターで各方面より注目を浴びる。
近年ではプログレ、サイケ、ラテンやパンクなどあらゆるジャンルを包括し幅広い音楽性を見せるようになっており、短命といわれがちな女性バンドの中で、幾多もの人員交替をくり返しながらもブレない世界観で異彩を放ち続ける、類稀な音楽集団である。
2015年春にはイギリスツアー、2017年には台湾、マカオ、韓国にて公演を行うなど、そのサウンドは国内外問わずに注目を集めている。
2020年2月、デビュー10周年記念大実演会『荒野ノ毒花十年紀』をTSUTAYA O-EASTにて開催。
そして創業15周年を迎える今年2022年6月に向けて、3月26日より全国ツアー『サロン・ド・キノコ〜厄除け総決算ツアー』を開催予定。
・愛してあげない/キノコホテル
2021年7月7日リリースのアルバム『マリアンヌの密会』に収録されている楽曲『愛してあげない』。
一言で言うならば、哀愁漂う昭和サウンドをTHE・キノコホテルな世界に昇華させた1曲だ。
恋愛というべきか否かともいえるような、大人な関係性や、大人であるがゆえの孤独感とそれを埋めたがる心情など、様々な意味でアダルトな雰囲気を感じる。
しかもそれがとてもリアリティを持っている、つまり生々しいから、聴いているとどんどんとその世界観の中にはまっていってしまうのだ。
初めてキノコホテルに触れるという人でも、きっと一瞬で虜にされることだろう。
ちなみにMVには、撮影当時従業員(メンバー)の休養や負傷が相次いだ事から、撮影はマリアンヌのみで行われたという裏話がある。
・茸大迷宮ノ悪夢/キノコホテル
ライブでの世界観、そして迫力もまた、キノコホテルの魅力の一つ。
「キノコホテルの多彩な魅力の一つでもある疾走感ある凶暴なサウンドで、胞子(ファン)からの人気も高い楽曲」というコメント通り、暴れまわるほどの凶暴な音数と音量。そして感情を爆発させるようなボーカルスタイルに、スピーディーに駆け抜けていくエネルギー。そのどれもに圧倒的なパンチ力を感じるので、聴くだけで圧倒されてしまう。
・樹海の熱帯/キノコホテル
2018年にリリースしたEP『有閑スキャンドール』の収録曲『樹海の熱帯』。
その言葉はまさに言いえて妙で、ダブ特有のなんとも気だるくたゆたうチル感と、キノコホテルならではの「既聴感」が絶妙なバランスで織り交ざる。キノコホテルの新境地として、ありそうで無かったダウナー加減が心地よい1曲となっている。この楽曲から、キノコホテルがただのレトロミュージックのリバイバルグループでないということがはっきり分かるだろう。
ちなみにMVは新宿ロフトでの実演映像を使用し、マリアンヌ自らが編集して仕上げた作品となっている。青みがかったその映像もまた、ダブ的でチルな仕上がりだ。
【リリース情報】
2022年3月25日(金)配信限定リリース
SOLID RECORDS
配信リンク
https://ultravybe.lnk.to/akeiro
【ライブ情報】
キノコホテル創業15周年記念「サロン・ド・キノコ〜厄除け総決算ツアー」