長崎発の現役大学生3人組バンド、Sundae May Club。
大学の軽音楽部で意気投合し、2019年5月に結成。
“ウルトラスーパーポップバンド”を自称するポップなサウンド感が特徴。
2020年7月には1st EP『Sundae May Club 1』をリリース。
さらにこの2021年6月、1st Single『春/POOL』を発売。
それぞれ各種サブスクリプションサービスでも配信されている。
・春
2021年6月リリースの1st Single『春/POOL』より、楽曲『春』。
「春は温かく明るい季節だが、何かが始まり終わる=何かが生まれたり死んだりする季節でもある。
冬は停滞しているが、春は動き、変化が凄まじい。でも季節から切り離されて閉じこもっていたら、
そういう変化にも気づかない。私のことをわかったような顔をして外に無理やり引っ張り出してくれる
人がいるけど、私は一人でいたい。全部、なにもかもから逃げていたい」
という登場人物の心情・ストーリーを描くこの楽曲は、曰く「春に取り残された人の曲」だ。
そんな内容を、疾走感あふれるサウンドで掻き鳴らす裏には
「聞いてくれる人には焦燥感を感じてほしい」という思いがある。
「若いときは焦っているもの。なにをやるにも億劫だけど生きなきゃいけない。苦しい気持ちがある。
でも、同じように苦しい気持ちを持っている私たちでもこんなかっこいい曲を作れるんだ、
だから苦しいことは悪いことじゃない」という、共感・メッセ―ジがあるのだ。
・Sundae May Club「Sundae May Clubのテーマ」MV
「メロディーや歌詞に自分たちのバンドの象徴を表している」と話す、
ひたすらに突き抜けた明るさを持つ楽曲。
伝えたいことは、「とにかく音楽が好き」だということ。
それは≪繰り返し思うわ 音楽に夢中さ≫≪音楽の虜さ 僕らの恋を乗せていけ≫という歌詞からも、
そしてギターの宮原が頑張って作ったというMVでの、メンバーそれぞれの全力で音楽を楽しんでいる
様子からも見て取れる。
ポップでキャッチーなサウンド感やメロディー、そのオープンな明るさに、
聴いているこちら側も自然と気分が上がる。
思わず自分でも楽器を演奏してみたいと感じる人も多いのではないだろうか。
・Sundae May Club サニーハニー LIVE
バンド結成元年である2019年の、楽曲『サニーハニー』のパフォーマンス模様。
長崎大学内の学生プラザというサークル活動ができる施設でのライブだが、サークル以外の人も大勢来場。
「人が多くて緊張した」と話すライブ映像だ。
心地よいコード進行と小気味よいリズム、そしてセンチメンタルなムードもありながら
耳なじみの良いメロディーラインで描かれているのは、恋人に振られた人の話。
気が抜けたサイダーを用いて別れる前の白けた雰囲気を表現するなど、リアルな描写が光る。
また、ボーカル・浦の澄んだ歌声と、しっかりと芳醇に歪んだサウンドとのコントラストも絶妙。
それが楽曲の持つ感情をより引き出している。
「年内には7~8曲入りのファーストアルバムをリリースしたい」という3人。
「夏にはレコーディングをして、秋〜冬頃に完成させたい」とも話してくれた。
1作品目から6月にリリースの1stシングルというこれまでの2作でも進化が見られた。
続く、1stアルバムでは「アルバムを通していろんな角度からバンドの魅力を表現したい」と、
さらに進化した音を聞かせる。
バンドとしての今後の目標は、ライブをガンガンやること。
そして「フジロックやりんご音楽祭などのフェスにたくさん出たい」ということ。
どんどんと進化していく彼女たちであれば、きっとそんな目標も叶えていくだろう。
この先の活躍に、要注目だ。
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https://twitter.com/SundaeMayClub
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