国内ロックシーンで常に存在感を示し続けてきたアーティスト、GAO。
1991年にアーティストとしてメジャーデビューを果たしたGAOは、
力強くハスキーな歌唱で注目を集め、セカンドシングル「サヨナラ」が
ミリオンヒットを記録してNHK紅白歌合戦にも出場するなど大きな話題を呼んだ。
女性シンガーであるGAOだが、当時は性別不詳の謎のアーティストとして
世代も性別も問わない支持を獲得している。
メジャーでの活動に終止符を打った後は音楽プロデューサーとして活動し、
2009年に自身のレーベルSOHO REXを設立してGAOとしての活動を再開。
以降もコンスタントなライブや作品リリースを続けてきた。
また、近年はプロジェクトBlack Carpetのボーカルとして精力的に活動しているGAO。
2020年にはBlack Carpetとしてミニアルバムをリリースし、
2021年4月からはシングルの配信リリースも行うなど、ますます勢いを強めている。
・Black Carpet - Blind Dog (audio)
2021年4月にリリースされた「Blind Dog」は、
「大事なピンキーリングをなくしてしまったこと」を
歌詞のストーリーの軸にしているというロックナンバー。
バスドラムの重低音が爆発的なビートを生み出し、
歪んだギターの音色がざらついたアクセントを作り上げている。
ロックアーティストとしてのGAOの持ち味が発揮された、
ド直球のキラーチューンとしてまず聴いてみてほしい。
・Black Carpet - Poison Black (Live)
グルーヴィーなハードロックナンバー「Poison Black」で
歌っているのは「金に群がる音楽ビジネスの人々」。
使い捨てられるエンターテインメントの現状を、蜘蛛や蛇、
濃霧などのワードで不穏な世界観を構築しながら表現しているという。
ライブアーティストとしてのGAOの迫力を体感できるパフォーマンス映像も注目ポイント。
ギターとリズムセクション、コーラスまでこなすもう一人のメンバーT氏の技巧や、
堂々とした佇まいで歌唱するGAOのカリスマ性に注目だ。
・Black Carpet - God Bad Blood (M.V.)
ライブやショーの前の儀式となる、衣装決めや心の準備などの
ルーティーンをテーマにしたという「God Bad Blood」。
ロックの持つ反骨精神や、周りに構わず我が道を突き進む感情を込めた
普遍的なロックソングに仕上がっているという。
ハードロックやオルタナティブロック、インディーロックなど
多彩なロックジャンルを取り入れて昇華してきたGAOだからこその、
シンプルな中にも深いテーマ性を持った一曲として必聴だ。
活動30周年を迎えた今、あらためて
「音楽はこの先も続けていく」と語っているGAO。
アーティスト仲間を増やし、自身が他のアーティストの活動や
作品に関わるようなことも挑戦していきたいそうだ。
また、30周年を記念するプロジェクトでは、
アコースティックによる表現を追求する試みもしていくという。
Black carpetとしてもさらに新曲発表を続けていくそうなので、
GAOの今後の活躍にますます注目だ。
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