日本固有の叙情性と近未来感を融合させる5ピースバンド、NOMAD POP(ノマドポップ)。


Vo./Gt.鮫島竜輔、Gt.和田燎、Ba.袋本和寛、Key.狩野龍太郎、Dr.高清水完太の5名からなる。

2019年に始動。

ロック、R&B、HIPHOP、エレクトロを基調に、大和情緒を感じさせる詩とメロディー、

極彩色のバンドアンサンブルによってジャンルに囚われないポップスをアップデートしている。


始動まもない2019年6月にリリースした『move』は、Spotify公式プレイリスト

『キラキラポップ:ジャパン』に3週連続で選出。


それを皮切りに、下北沢DaisyBarでのツーマンライブをソールドアウト、

水野良樹氏がナビゲーターを務めるラジオ番組『SPARK』でのオンエア、

多数のSpotify公式プレイリストに選出など、年々その勢いは増しており、

「文学的でSFチックな世界観がクセになるバンド」として

インフルエンサー、キュレーター、耳の早いリスナーの間で注目を集めている。




・NOMAD POP / 花レナイ【OFFICIAL LYRIC VIDEO】



2021年5月にリリースした楽曲『花レナイ』。


「忘れられない人がいるなら、引きずって生きていこう」というテーマが掲げられた1曲で、

タイトルは「そこにあるものへの想いが“離れない”」「その想いが“枯れない(花→「カ」れない)”」

「あの日と”同じ気持ちにはなれない(は、なれない)”」というトリプルミーニングとなっている。


そこに描かれているのは「世間の潮流として、過去を忘れることにも美徳のように言われているけど、

忘れて前に進むだけが人生ではなく、抱えて生きていくのだって正しい」というVo.鮫島の想いだ。


テーマを決めてから楽曲作りに入ることが多いという彼ら。

この楽曲は音的には、曰く「竹内まりあとダフト・パンクを融合したようなサウンド」で描かれる。

歌謡曲のような耳なじみの良いメロディーラインと、ダンサブルなサウンドが絶妙な塩梅で混ざるこの音は、

きっと新しく感じられるだろう。


アウトラインを描くテキストが印象的なリリックビデオは、映像制作にも知識があるDr.高清水が作成。

そんな事実もまた、このバンドのクオリティの高さを感じさせる。



・NOMAD POP / 45のセカイ (Shigo no Sekai)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】



楽曲制作当時は、Vo.鮫島個人としても世間としても、

悲しい出来事が多かった年だったという。

それが色濃く反映されている楽曲『45のセカイ』。


ただ≪誠心誠意つなぐ日々と君の声のすべてを肯定したい≫という歌詞からも分かる通り、

彼らには「そんな中でも曲を聞いてくれた人をただ肯定したい」という想いがあった。

ゆえに独自の世界観で少しからかうような言葉遊びがあるなど、

90年代のHIPHOPやR&Bを意識したサウンドにサブカルチャー的要素やユーモアが散りばめられている。


その分全体に軽やかさが感じられ、決して聴いていて暗くなるような楽曲にはなっていない。

むしろ気分は軽やかになっていく。

「重いテーマを重い楽曲ではなく、軽く歌い上げる」という彼らの狙いは、

ばっちりはまっているといえるだろう。


45=死後の世界というタイトルもあり、映像は2019年の渋谷のハロウィンで一発撮りされた。

その非日常感もまた、聴く者を楽曲の世界観に没入させる一因だ。


・NOMAD POP / SHIOSAI -潮騒-【OFFICIAL MUSIC VIDEO】



2020年12月リリースの1stミニアルバム『PRISMATIC NOMAD LOVE』収録曲『SHIOSAI -潮騒-』。

モラトリアムな世界観の中で、夢を語り合う青春や、大切な人との思い出が色濃く描かれている。


ブラックミュージックを思わせるベースのディープな響きと、

全体に漂う浮遊感のギャップが、何とも絶妙なノスタルジーを感じさせる1曲だ。

その浮遊感漂うノスタルジーは、聴く人をトリップさせる力を持っている。


「月の引力から生まれる波がメンタリティに例えられたり、その音が人を安らげたりと、

時の流れ、宇宙という広い枠組みの中に人が組み込まれているという世界観がある」と話す彼ら。

この楽曲のMVもそういったテーマから描かれている。


出演している女優の1人は彼らの高校時代の友人で、

NOMAD POP自体のノスタルジック要素があるというのもポイントだ。




独自性もクオリティも高い音を鳴らし、かつ万人に届きうるようなキャッチーさも兼ね備えているNOMAD POP。


ヨナ抜き音階を取り入れたりするなどの遊び心があるところも、彼らを彼らたらしめる所以だろう。

今後その音がさらに広く、遠くまで届いていく可能性は、非常に高いといえる。

もしここで初めてその存在を知ったという人がいれば、是非チェックしておいていただきたい。

まず損はしないはずだ。


彼らのYouTubeチャンネルには、楽曲の解説動画も挙げられているので、

もっと彼らの音楽について詳しく知りたい方はそちらも要チェック。



【Official Site】

https://nomad-pop.com/


【Twitter】

https://twitter.com/NOMADPOP


【YouTube】

https://www.youtube.com/channel/UCJUYO-9bz-jJijKhvrx6Wjg



【ライブ情報】
2021/09/26 @Ri:HABiLiS
2021/10/09 @FM802 MINAMIWHEEL
最新の情報は主にTwitterにて発信されているので、

気になる方は是非チェックしてみてほしい。