1993年1月9日生まれ。

中学生の頃から宅録による音楽作品を作り始め、2013年より『森本ヒロシート』名義にて、

VOCALOIDを用いた楽曲をインターネットや同人シーンにて発表。


その後、VOCALOIDでの制作から肉声での制作に切り替え、2019年に名義を『ニシハラスンホ』に変更し、

シンガーソングライターとしても活動を始める。2020年7月には1stフルアルバム『softcore』をリリースしている。


そこからユニバーサルミュージックからのリリースに向けて動き出し、制作期間へ突入。

そして2021年8月、配信シングル『勝手にしやがれ!!』をリリースした。




・ニシハラスンホ - 勝手にしやがれ!! (Lyric Video) / nishiharasungho - Nevermind!!



2021年8月に配信リリースとなった楽曲『勝手にしやがれ』。

「普段は自身の体験を元に楽曲を作ることが多い」というが、こちらは他人をテーマにしている。

「東京に住んでいた時代の同居人が、18歳ごろに家出してきたという波乱万丈な人生を歩んできていた。

不器用だったその人に対して贈る意味も込めて作った楽曲」だという。


そして「ニシハラスンホという人間を語る上でも重要な楽曲でもあり、

自分のような体験を送った人に対してのニシハラスンホという人間からのアンサーソング」でもある。

「メジャーレーベルからのリリースという節目において、この楽曲をリード曲にすることに意味がある」と話す1曲だ。


ピコピコとした軽快なサウンドと、どこかダークな雰囲気が絶妙に融合した独自の音。

爽快なメロディーラインと≪お前らみたいな畜生が 前を向いて歩いてるんだ 

もう正気の沙汰ではないが 僕も前を見て歩いてるんだ≫と歌う歌詞の言葉選びのバランス感覚。

それはどちらもニシハラスンホにしか表現できないもの。

溢れるセンスと強烈な個性を同時に感じられる作品となっている。



・森本ヒロシート - 無理 / Morimoto hiroCt – Muri



森本ヒロシート名義の楽曲『無理』。

今回のメジャーレーベルからのリリースに向けての制作に入る前、

ちょうどボカロでの制作をやめ、肉声での制作に切り替えた時期に作られた楽曲。

「地上波にて放送する形で行われたオーディション番組に出演したが、思うような結果は出なかった。その経験から、

仙台に帰り7週間に1度楽曲を発表するようになった」という、一つのきっかけともなった。


ダンサブルなサウンド感で描かれてはいるが、弾けるように踊り狂うようなゴリゴリのダンスチューンとはまた違う。

≪あなたにとっての1番になりたかった なれなかった≫という歌詞の世界観も含めて、

夜に一人で身体を揺らすような、そんなムードを放っている楽曲だ。

そしてその雰囲気が、何度も聴きたくなるような中毒性を生む。


それでいてサビには爆発力があり、ライブではそこで全体がぐっと盛り上がるであろうことは想像に難くない。

実際「ライブでも高頻度で演奏されている」という、ライブ映えも抜群な1曲だ。


・ニシハラスンホ - エクストリーム / nishiharasungho – Extreme



2013年、ボカロP時代に作成し、ボカロPとしてニコニコに投稿した初めての楽曲のリメイクバージョン。

肉声での活動に切り替えたが、そんな中でもニシハラスンホにとってボカロは重要なものであり、

その背景を大事にしたいという想いがある。


2013年当時はカゲロウプロジェクト等の大きなムーブメントの中に、

10代の新しい風がワッと吹き込んでいた時代であり、

自身としてもその頃の勢いや想いを大事にしているという。


そんな思いが反映された同曲のリメイクでは、

ヘビーなサウンドが鳴り響くボカロバージョンの爆発力は残したまま、

愛らしいピコピコ音と、より大人びた疾走感、そして爽快感が融合。

美しさすら感じるパートもある、エモーショナルな仕上がりとなっている。


歌においては、「ボカロ的な歌唱の難しさを感じた」というが、

「逆に人間の歌唱というアプローチでありながら、ボカロ的な表現を用いる歌唱の良さも感じられた」

と、発見のある作品となった。




「コロナなど世の状況鑑み、ゆくゆくライブがしたい」「MVも出したい」と話す彼。

「ゲーム実況だったりビデオブログだったり、アーティスト活動以外の活動もしたい」とも考えているし、

仲の良い『キタニタツヤ』『笹川真生』など、東京で出会った縁が自身の活動に影響を与えているということから、

「また東京に拠点を移して、より精力的に活動したい」という思いもある。


彼らは「モチベーションを高め合えるとても良い関係」だというし、

今回のメジャーレーベルからのリリース作品に際しても「アートワークやエキストラなど、いろいろなところで仲の良い、

関わりの深い方に依頼するなど、縁を感じながら制作した」とのこと。

その作品自体、今までのニシハラスンホの活動や人生の全てを詰め込んだような、渾身の作品となっている。

まずはこれからリリース予定となっている、新曲も楽しみに待っておこう。


そして、今後の活動を通して、そんな「様々な縁から受けた恩を返していきたい」という思いも強い彼のこれからにも、要注目だ。



■リリース情報


ニシハラスンホ
たくさん殴った
2021.9.29 Digital Release
収録曲

1. たくさん殴った

https://lnk.to/AttackAttack