3才より祖父に奄美の島唄を習い、その後島唄の大会で数々の賞を受賞。

2005年の『愛・地球博』で山本寛斎プロデュースのオープニング・イベント出演後にデビュー。


2013年、2015年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』にファンテーヌ役で出演。

2016年、フランスのコルシカ島で開催された歌のフェスティバルに出演。


さらにスウェーデンのヨーテボリオペラで、ベルギーの振付家シディ・ラルビ・シェルカウイの作品『ICON』にて島唄を歌唱。
ニューヨークでも初めての島唄ソロライブを行う。


そして島唄とドラムという異色デュオ『里アンナ×佐々木俊之』を結成し、ジャズ、R&B、ピップホップといった西洋ドラムのドラミングを取り入れた、ジャンルを超えた新たな楽曲を創出。2017年には、フランスはパリにてデュオによる単独コンサートを成功させた。


翌2018年、フラメンコを代表するアーティスト、エバ・ジェルバブエナと共演。舞台『Cuentos de Azúcar~砂糖のものがたり~』は、スペイン、フランスなど、海外公演で高い評価を得た。同年、大河ドラマ『西郷どん』メインテーマに歌で参加。その圧倒的な歌唱力で話題を呼び、奄美編では愛加那の義理の姉、里千代金役で出演。


2020年、コロナの影響で活動が自粛される中、奄美大島の自然の中で唄う活動をスタート。

この厳しい状況の中でも、奄美の美しい自然と音楽の喜びを世界に伝えるためライブ映像を世界に発信している。




・千鳥浜/ CHIJURYAHAMA



“奄美島唄”と“ドラム”という異色のユニット『里アンナ×佐々木俊之』からの1曲『千鳥浜』。


奄美島唄の、全くそこにルーツがない人にとってもどこか懐かしく聴こえる不思議な発声・メロディーライン。それと近代HIPHOPやR&B、ジャズ、さらにはオルタナティブロックをも思わせるようなリズムが絡み、高揚感を煽る。


聴きなれないはずの二つのサウンドが耳の中で、頭の中で見事に融合して、思わず踊り出したくなってしまう。

新感覚の、全く新しい音楽がここにはある。

ちなみにこのユニットの結成は、奄美の島唄が、元々歌と太鼓で構成されていたことがヒントになったという。


そこから「伝統の音楽は似たような音楽になってしまう事が多いので、どのようにしたら初めて奄美の島唄を聴いた方にも、飽きさせずにライブの中で聴いてもらえるか。ということを考えて今のスタイルになった」そうだ。


・うらとみ八月踊り唄 Uratomi (Hachigatsu-Odori-Uta)



和の匂いを強く感じるサウンド感と、ミニマルに余計なものを削ぎ落したような、鋭利でモダンなビート感。そして例によって懐かしく響いてくる島唄のムード。それが違和感なく融合して届けられるこの音楽は、どうしたって新感覚という言葉がしっくりくる。


ポストロックを思わせるようなリズムチェンジも面白く、ずっと飽きさせないような構成になっているのも面白い。まずはドラムを中心にサウンドを聴き込んで楽しんで、次に唄を中心に聴き入るなんていう聴き方もおすすめしたくなるほどだ。


この溢れるオリジナリティと郷土感が、世界中に響いて欲しいと思わせてくれる1曲。




「島唄という先人たちが残してきたものを大切にしながら新しいエッセンスを取り入れて活動していきたい。今後もさまざまな方とコラボするなど活動の場を広げて、国内外で沢山の方に聴いてもらえるようにしたい。最終的には島唄がなんとなく流れてきて、いいなと思ってもらえるような状況が作れたらいいなと思っている」という彼女。


「12月には東京と奄美大島で公演を行なう予定で、未来に向けてお届けしていくものとなるので、楽しみにしていてほしい」とも話してくれた。

8月には『里アンナ×佐々木俊之』の3rdアルバム『Beauty & The Beats』をリリース。


「奄美には昔からみんなで一緒に歌い踊る曲があったので、そういった部分を作品内に反映をしたいと思った」という言葉通り、上記2作品のようなビート感の強い曲がたくさん入った、まさに踊れる作品となっている。


ぜひそんなアルバムを聴き、お祭り気分で踊り明かしながら、12月のライブを楽しみに待っていていただきたい。




【「里アンナ x 佐々木俊之」BEAUTY & THE BEATS】



https://www.amazon.co.jp/BEAUTY-BEATS-里アンナ-x-佐々木俊之/dp/B0B8BLKYDG



【里アンナ東京公演情報】



https://minfaplan.base.ec/items/68239183



【里アンナ奄美公演情報】


https://minfaplan.base.ec/items/67710629