いきなりですが、
“あなたのバンドのベーシストを欲しい”

いきなり過ぎましたね。ベーシストは凄いんですよ。もうとにかく凄いんです。何が凄いってもう本当に凄いんです。なんかもう本t(ry






ベーシストは、まずドラムをしっかり聞いています。とくにバスドラを聞いています。バスドラとぴったり合った時に一番幸せを感じる生き物です。ギターもしっかり聞いています。ソロの部分はもとより、一音一音をどのような音が出ているのかを聞いています。ギタリストの味がある部分を一番知っている生き物です。ボーカルもしっかり聞いています。どのようなメロディで、どのような歌詞なのかすら聞きわけることが出来る生き物です。
そのような中でベーシストはバンド内での居場所をしっかり確立しています。

おい!他の連中これ意識してっか?




しかし、最近気づいたのですが、ベーシスト以外は、意外と余裕がないようです。
ドラムはよく見てみると、音量のでかいものに囲まれています。特にシンバルによって一瞬すべての音とかき消されるタイミングがあります。シンバルならした時に、他の全部の音聞こえている?と質問してみてください。多分聞こえていないケースの方が多いと思われます。その場合は、是非モニターの位置をかえるなどして対応をしてみて下さい。ドラマーがもっと心地よく叩きだします。






ボーカルは非常に沢山の音色が存在する中で、正確なキーを掴むことを意識していると思います。私は以前ボーカリストはベースでキーを見つけろと言われたことがあります。一番キーを正確に掴んでいる楽器であり、多少動きのあるベースだったとしても、ルート音が存在するので比較的見つけやすいです。
なので、キーがぶれるボーカリストを抱えていたら是非、ベースを意識して聞かせた上で、全体の音を聞かせてあげてください。ボーカリストがもっと心地よく歌いだします。





ギタリストは音色職人の可能性が高いです。自分のギターの音がいかに良い音で出ているかをチェックしていることが多いと思います。音色職人でなくとも、フレーズ職人の可能性やカッティングお化けの可能性もあります。
とかく、自分中心で考えていることが多いです。もし、そのようなギタリストを抱えている場合は、音を褒めたりフレーズを称えた上で、目立つポイントを設定してあげると良いでしょう。目立てるポイントがはっきりしている以上最高のステージングが出来るギタリストになるはずです。





まぁとにもかくにも、他の音を聞くということは、難しいようです。

大口叩いてすいませんでした。




ただ、音楽として成立させる時、全体のアンサンブルが、一つの形を成して聞き手に届きます。聞き手に届かせることが目的だとして、それぞれの自慰行為を見せるものではないとして、余裕があれば他の人の音を聞いてみて下さい。
他のメンバーのその一音は、曲の全体像にとって必要な音かも知れませんし、そうではないかも知れません。
しかし、客観的な目線でない限り、必要か不要かというのは判断し辛い所です。

もしどうしても難しいようなら、何かしらの音源に残し、自分の音だけでなく周りの音をしっかり覚えた上で練習に臨んで下さい。現在は、音質の良いマイクで携帯録音も出来ますし、スタジオに備え付けられていることも多いです。仮にコピーバンドだとしても、既に音源があるので、じっくり聞きこむことは可能でしょう。

バンドはチーム戦です。個人競技ではありません。相手を意識しながら良い音楽を目指して下さい。