若者のそのままを切り取ることが出来るのはシンガーソングライターの強みだと思う。

いきなり何の話だと思うかもしれないが少々お付き合い願えればと思う。 

バンドだとメンバー同士の違いから折衷案を見出したりすることが多分にある上にアレンジ作業に時間がかかる。 

熟成期間を経て、もともとのデモの段階からは少し違った雰囲気になるのが常だ。 

これはバンド等の多人数でつくる音楽の強みでもあるが逆にそれでは出せないものがあるのだ。 

それがその一人の人間の生々しさや、その一瞬に吐露したいと思った心情そのものだったりする。 

これを伝えようと思った時には他の人間のバイアスを通らなく、自分の思うままにそれを切り出し、リアルタイムで好きなように抑揚を付けたり、間を取ったりすることのできる弾き語りというものが最も強い。


 

つまり何が言いたかったかというと弾き語りとバンドにはそれぞれの良さがあって、これから紹介するアーティストはその弾き語りの良さを存分に活かしているという話。 

またある意味、その弾き語りの特異性の恩恵(むしろ恩寵とまで言っていいかもしれない)を受けているともいえるアーティストだということだ。


 




井上緑(いのうえ りょく)


1993年8月26日 22歳


ギター弾き語りシンガーソングライター



高校生の文化祭でバンドをした事がキッカケで音楽に興味を持ち始め、大学生から本格的に音楽活動を始める。

 全て自身で作詞作曲を行い、ギター弾き語りシンガーソングライターとして東京を拠点に活動をしている。 

Twitterやツイキャス等といったSNSを用いて、オリジナル曲やカバー曲等を披露し、同世代の支持を集め始めている。 


2015年6月6日 自身初のアルバム「弱さ。」をリリースし、現在までに手売り販売のみで1500枚以上が売れるなど高い評価を受けている。 

昨年2015年10月24,25日 開催、シンガーソングライター大柴広己presents「SSW15」の、オーディエンス枠(俺推し★SSW)にも選ばれている。




こういった気持ちは若者の気持ちを代弁しているといえるかもしれない。 

というか就活している人がみんな思うことなんじゃないだろうか? 自己分析をすると自分が嫌いになったなんて話はざらに聞くし、何度も足しげく通った企業からご活躍をお祈りされて、まるで自分は価値のない人間のように思えてくる、、、 

少々話題がそれてきてしまっている。 上で代弁しているといっては見たもののそれもまた少し違うだろう。 

代弁でなく若者そのものの心情なのだ。 

ステレオタイプ的に若者を俯瞰して 「どうせお前らこう思ってんだろ?じゃあこういう歌詞を歌ってやるよ。」 

なんてしょうもないものじゃない。 

本当にこう思っているからこういった曲を書き上げる。 

そこにあるのはリアリティであり、想像が介する余地は一切ない。ただ自分が思ったことを歌っていたらみんな同じことを思っていた。 

それが彼にとっては重要だったのだ。 

そしてSNSを通じて同世代から彼への支持が集まったのはこの点から考えると必然なのだ。 




こちらは初のMVだ。 

弾き語りだけでは表現できないものを映像として表現する。 

夜の街の中での自分のちっぽけさ、無力さ。 

それでもなんとか明日を生きていかなくちゃいけないこと。 

自身が大人なのかはっきりしない年代特有のモヤモヤなんかが十二分に伝わってくる。 

さてそんな彼であるがタワーレコード8店舗で完全初回生産限定ワンコインCD"スーパームーン"の発売が決定している。 



2016年7月27日(水)発売 「スーパームーン / 井上緑」 

¥500(税込) / EGGS-007 

[対象店舗] 札幌ピヴォ店、渋谷店、新宿店、八王子店 名古屋パルコ店、梅田NU茶屋町店、広島店 福岡パルコ店(計8店舗) 

※オンライン予約・購入は出来ませんので予めご了承ください。