みなさんはキノコホテルという音楽集団をご存じだろうか?



筆者は彼女たちのデビュー当初のころしか知らなかったのだが最近の方向性がまた面白いことになっていっているようなのでここで紹介させていただきたい。


彼女たちは普通のバンドとは一線を画したコンセプトの強さ、楽曲のバックグラウンドを持ったバンドだ。


そのキノコホテルを印象付ける独特のコンセプトとその楽曲の魅力を紹介しよう。


まずは彼女たちのプロフィールから見てみよう。






キノコホテル



マリアンヌ東雲 / 歌と電気オルガン 12月20日生 B型



イザベル=ケメ鴨川 / 電気ギター 9月13日生 B型



ファビエンヌ猪苗代 / ドラムス 12月6日生 AB型



ジュリエッタ霧島 / 電気ベース 5月17日生 A型



全ての楽曲を手がける鬼才・マリアンヌ東雲を中心に創業された謎めいた女性だけの音楽集団。



2010年2月にファースト・アルバム『マリアンヌの憂鬱』でデビューする。



定期的な単独公演ツアーや各地ロック・フェスティバルなど、精力的に活動中。



キュート&クールなルックスと強烈なキャラクター、楽曲のクオリティや実演会(=ライブ)での爆発力は唯一無二。パンク/ニューウェイヴ、60'sロックンロール、プログレッシヴ・ロック、ラテン・ロックなど、様々なサウンドを昇華した濃厚な音楽性で、老若男女、メジャー/アンダーグラウンドを超えて幅広く浸透しており、その中毒性は高い。キノコホテルは「いつか視た幻」のような既聴感を憶える「ありそうでなかった音楽」である。


※公式サイトより引用


まず彼女たちのバンドはあくまでホテルという設定で営業をしているのだ。結成ではなく創業であり、ライブだけでなく実演会、またメンバーの加入や脱退も採用や退職という言葉を使っている。 衣装もその世界観に即したものだ。 その雰囲気は彼女たちのオフィシャルサイトでも味わえる。



キノコホテルofficial website


そしてこれだけではなく各メンバーに付与された設定も凝っているものなのだ。


マリアンヌ東雲(まりあんぬしののめ、歌と電気オルガン担当)






12月20日生まれのB型。



キノコホテル支配人であり創業者。性格はドS。東雲財閥の一人娘。上流階級の退屈な暮らしに嫌気が差し家出し、既に一族からは勘当されている。銀座の高級クラブで見つけたパトロンに出資させ、キノコホテルを創業。非常に我が儘で気まぐれ、攻撃的な性格である為経営者には向いておらず、愛想を尽かして退職した従業員も過去に居る。将来の夢はホテル王だったが最近はハリウッド進出に興味がある。すべての作詞・作曲を手懸け、音以外のビジュアル面他においてもプロデューサー的な役割を担っている。左目を見られる事を嫌がる。肉類と酒が好物。生肉・臓物以外の食べ物を口にすることはない。



イザベル=ケメ鴨川(いざべるけめかもがわ、電気ギター担当、2008年秋採用)







9月13日生まれのB型。



小学校を退学になって以来、道徳の通用しない元不良娘で、更生のため無理矢理キノコホテルに入社させられた。その荒々しく気の強いせいかくから、当初は支配人との衝突が危惧されたが予想に反し更生の道を歩んでいる様子。演奏中、ギターソロにシビレた支配人からディープキスをされることがよくあるが頬を赤らめつつ応じており、満更でもない。漢字が読めない。



kemeという名でフォークロック・シンガーとしてソロ活動もしている[2]。



ジュリエッタ霧島(じゅりえったきりしま、電気ベース担当、2012年12月20日採用)







5月17日生まれのA型。



銀座のジャズバーで支配人にスカウトされた。「ベースマガジン」(2014年7月号)のインタビューでは、元々はジャズ・ミュージシャンでウッドベースを弾いていた。



ファビエンヌ猪苗代(ふぁびえんぬいなわしろ、ドラムス担当、2008年12月採用)







12月6日生まれのAB型。



長閑な農村部にて生まれ育つ。カブや大根等を楽器代わりにしてリズム感を養ったと言われる。上京し、某餃子チェーン店の大食い王に輝いて居たところに支配人が居合せ、面白そうな子だからと云う理由でスカウト。常に食べ物のことしか考えて居ない為支配人とは殆ど会話が成り立たない。天真爛漫でおっちょこちょい。度を越したリアクションに周りがウンザリする事もしばしば。言われた事は何でも出来、ガッツに溢れている。



従業員の中では珍しく、健康的で明るいキャラクターの持ち主。愛称はファービー。従業員の中で唯一運転免許を持っている。 <デビュー当時の「設定」>



※出典:wikipedeia


このように細部にわたってキノコホテルの世界観で統一されている。


筆者のイメージに合ったキノコホテルは以下の曲のような60'sオールディーズな雰囲気や70年代のフォークミュージック全盛期における歌謡曲等から音楽が広く派生していく流れの中にまさに生まれたような音楽であったが、そこには現代的なアプローチも混ぜられており決してただ古臭い音楽ではないものだった。



そして3作目の『マリアンヌの誘惑』以降はパンクやニューウェーブ色が強くなりさらに新たな音楽を産み出していっている。より雑多な音楽をかみ砕いた進化したキノコホテルの音楽となっている。



その音楽性に付随しライブパフォーマンスも激しいものとなっていき今では最恐のガールズバンドと言われることもあるという。 その方向性がよくわかるのがこの最新アルバム『マリアンヌの呪縛』に収録されているこの曲「ばら・ばら」だろう。



https://youtu.be/P1MR25qSS_0



 



他にも舘ひろしや横山剣を輩出したアメリカンロックンロールバンドクールスの40周年記念トリビュートアルバムにもクレイジーケンバンド、藤井フミヤ、横浜銀蠅などのそうそうたるメンツとともに参加している。



また彼女たちは5月に英国ツアーを盛況に終わらせ、もはや国内だけにとどまるバンドではなくなってきている。



そんな彼女たちのツアーが9月18日からスタートとなる。またそのツアーの会場限定で新曲のCDを発売するようだ。彼女たちがどのようにその音楽を進化させているのかをぜひ会場に足を運びCDを手に入れて確かめていただきたい。 


作品情報



『マリアンヌの呪縛』



フォースアルバム / CD



発売日:2014年5月14日


品番:YCCW-10231


価格:¥2,500+税


発売元:ヤマハミュージックコミュニケーションズ



収録曲



01 ボレロ昇天


02 冷たい街


03 Fの巡回


04 ばら・ばら


05 ゴーゴー・キノコホテル


06 恋の蟻地獄


07 完全なる支配


08 セクサロイドM


09 肉体と天使


10 夜の素粒子 


実演会情報




キノコホテル単独実演会<サロン・ド・キノコ2015秋ツアー開催



会場限定の新曲CDを発売予定



9月18日(金)京都・KYOTO MUSE


10月9日(金)   札幌 sound lab mole


10月12日(月・祭)名古屋・CLUB UP SET


10月25日(日)梅田 Shangri-La


10月30日(金)福岡・THE VOODOO LOUNGE


10月31日(土)大分 COPPER RAVENS


11月3日(火・祭)鶯谷・東京キネマ倶楽部


11月28日(土)高崎・TAKASAKI CLUB JAMMER'S



最新情報は、キノコホテルのオフィシャルサイトをご覧ください


text by またらん



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