優美かつ洗練されたサウンドで多彩な世界観を表現するインストゥルメンタルバンド、Gecko&Tokage Parade。
現メンバーはWataru Sato/Geckoに加え、黒澤継太郎(gt)、中山拓哉(ba)、穴山昴(ds)の4人体制。ジャズ・クラシック・現代音楽などのジャンルを独自に昇華したピアノサウンドを中心に、技巧的なアンサンブルを築き上げている。
これまでにGeckoが主宰する音楽レーベルTokage recordsより2枚のフルアルバムと2枚のミニアルバムを全国リリースし、2017年12月発表の2ndフルアルバム「Nomadic Flow」はタワーレコードのジャズチャートで初登場4位を記録するなど、早くから話題を呼んできた彼ら。2019年にはPlaywrightへとレーベルを移してその後もハイペースな活動を続け、2021年12月には最新作となるアルバム「Next Border」をリリースした。
作品発表と並行して、ライブバンドとしても活発に活動してきたGecko&Tokage Parade。Motion Blue yokohamaやCOTTON CLUBなど有名ステージに立ち、単独ホール公演も成し遂げるなど、幅広く実績を重ねている。
現代日本のジャズシーン、インストゥルメンタル音楽シーンを語る上で、欠かせない要注目バンドだ。
・Gecko&Tokage Parade「Core」MV
4thアルバム「Borderline」の収録曲のひとつで、同作のリード曲的な位置づけとなっている楽曲「Core」。
テクニカルかつプログレッシブな5拍子に乗せて研ぎ澄まされたアンサンブルが展開されていて、緩急豊かな曲展開と絡み合うサウンドが、技巧の中に奥深い情景と物語性を感じさせてくれる。
ライブでは必ず演奏する定番のナンバーだというこの曲。Gecko&Tokage Paradeの現在形を知る上で、まず聴いてほしい一曲だ。
・Gecko&Tokage Parade「Re:UFO」~ One shot , One Take ver. ~
楽曲「Re:UFO」のこのMVは、演奏、映像をともにスタジオ一発録りで製作したというチャレンジングな作品。
あえてクリックもなしでレコーディングされたそうで、だからこそ立体感のあるサウンドに仕上がっている。フレーズの一つ一つ、展開の一つ一つ、音の絡みの一つ一つがより熱量のある輪郭を帯びていて、それでいてサウンド全体はソリッドな印象で聴かせてくれるのが興味深い。
彼らの演奏力・表現力を、最大限のリアリティをもって感じられるエモーショナルなMVとして必見だ。
・Gecko&Tokage Parade「clockwork」MV
「4.5th full album」という位置づけでリリースされた最新作「Next Border」。
その収録曲のひとつ「clockwork」は、「トラディショナルなサウンドを実験的にフュージョンしたアウトサイダーインスト・ジャズ」という彼らの音楽性の形容をより前面に感じさせるナンバーとなっている。
複雑な変拍子を軸としながら、聴き味はあくまでキャッチーに、美麗に魅せてくれるこの曲。本人たちとしてもそうした聴かせ方を意識したそうで、最新作のリードナンバーとして、最近のライブでも定番となっているという。
今後も作品制作・ライブ共に力を入れて活動していきたいというGecko&Tokage Parade。
さらに進化を遂げていくGecko&Tokage Paradeの音楽世界から、今後も目が離せない。
9/17(土) at 福岡 中州ジャズ
10/21(金) at 東京東北沢ハーフムーンホール
Wataru Sato presents "Shimmer vol.1"
Open:18:30 / Start:19:00 Charge:Adv;4,000yen/Door;4,500yen
出演:Gecko with Strings/畑野圭慧
予約:1maginelabel2021@gmail.com