木下直子は小学生でドストエフスキーの『罪と罰』を読んでいたというほどの文学少女であり、今でも影響を受けた人物に金子みすゞやゲーテの名前を挙げるほどだ。そんな彼女が制作活動を始めたきっかけは小学校の卒業制作だという。そこで自らが作詞を担当したのにもかかわらず、でき上がった時には「六年生全児童」というクレジットにされていまい、それが悔しくて「いつか必ず自分の名前で世に作品を出す!」と決意したという。


そして若干14歳にして弾き語りでライブハウスに出演し始める。当時はアーティストはオリジナルでなくてはいけないという認識で、初のデモテープにしてオリジナル4曲をライブハウスに持ち込んだという(ちなみにその曲はアルバムにも収録されていて、今も聴くことができる)。


また彼女にとって「女性」という言葉はキーワードの一つだ。『働く女性のための音楽』というCDに自身の曲が収録されたことがデビューのきっかけだったり、最初に取材された媒体が雑誌『日経ウーマン』だったり、女性アーティストということに自覚的な部分もある。そして、女性ならではの素直な気持ちが歌詞にも反映されてる。 MVも公開されている「あたたかな食卓」では女性から見た父親という視点で実話を元に歌詞を綴る。このMVに使われている絵は自身や家族の写真を元に書いたものだという。






彼女は2012年の渋谷Mt.RAINIER HALL、2015年4月26日の渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブを大盛況に収め、自身の動員記録を更新している。「自分に限界を決めたくない」という彼女の信念の下、常に活動に大きな目標を設けているのだ。 そして今、自身最大規模の挑戦にもなる、赤坂BLITZのワンマンライブが8月24日に迫った。



木下直子ワンマンライブ~いつか見た夢の続きを~

日程:2016.8.24(水)

会場:赤坂BLITZ

出演:木下直子

時間:OPEN18:30 / START 19:30

料金:前売り¥4,000 / 当日¥4,500(別途1DRINK)

プレイガイド:

・チケットぴあ 0570-02-9999 [P:276-252]

・ローソンチケット 0570-084-003 [L:76603]

・イープラス※インターネット受付のみ※

お問い合わせ:ネクストロード 03-5114-7444 (平日14~18時) 



なぜそこまでして自分にプレッシャーを与え続けるのか、なぜ大きな会場にこだわるのか。そう彼女に聞くと「渋谷のAXも、横浜BLITZもつぶれてしまった。ずっといつか立とうと思って活動してきたけど、そうやって立ちたい舞台がいつまでもある保証はないし、いつかやろうと思っていては現実にならない。そこで今回の赤坂BLITZも決意した」という。赤坂BLITZでのワンマンライブに向けて書き上げ、ワンマンライブのタイトルにもなっている楽曲「いつか見た夢の続きを」ではアップテンポなポップソングにのせて前向きに進んで行く決意を新たにしている。


彼女は「聴いてくれる人の光になりたい」と言う。多くの人に知ってもらいたいからと、これからもまた挑戦をし続けていく。


文・またらん



木下直子

神奈川県横浜市出身。12歳の頃から曲を作り始め、バンドメンバーを探す事を思いつかず、14歳という若さで初の弾き語りライブを始める。2012年の渋谷Mt.RAINIER HALL、2015年4月26日の渋谷CLUB QUATTROと、定期的に大きな会場でのワンマンライブを開催しているが、その都度大盛況に終え、自身の動員記録を更新している。2016年8月24日には自身最大の挑戦である、赤坂BLITZでのワンマンライブを控え、先駆けて4月末より3カ月連続でシングルをリリースをした。


木下直子 公式ホームページ

http://kinoshitanaoko.com/