愛知・岡崎発のエモーショナルロックバンド、LASTGASP。


元々は中学時代の同級生によって、「ただ楽しいことがしたい」という一心で結成し、エルレガーデンのコピーからスタート。活動するうちに他にバンドをやっている先輩たちと仲良くなり、一緒にライブに出るためにオリジナル曲が必要になり、作曲も始めることに。


本格的に活動を開始すると、すべての作詞&作曲を手掛ける岡田勇希(Vocal/Guitar)の等身大かつメッセージ性の強い楽曲が支持を受けて、インディーズながら大人気アニメ『弱虫ペダル』の主題歌に大抜擢される。


そこから自分たちが思ってもいなかったところでも知られていたり、出演の声がかかるようになったりと、存在感を高め、動員も増加。ファン層も大きく広がっていった。当時は状況についていくのがやっとだったが、「それがなければ出会えなかった人や機会も多く、バンドにおいての大きなチャンスだった」と振り返る。


愛知県常滑市・りんくうビーチで自らが主催する夏フェスを開催し大成功をおさめるなど、活動の幅も広げる中、2020年12月27日のワンマンライブをもってdrums 成瀬陽介が脱退。現在は、3名体制で活動を展開している。




・LASTGASP「Determination」MUSIC VIDEO(『弱虫ペダル GRANDE ROAD』オープニング・テーマ)



TVアニメ『弱虫ペダル GRANDE ROAD』のオープニング楽曲『Determination』。


「タイトルは“決意”という意味。自分に負けないというテーマ。曲と映像のリンクに注目してほしい」と話す同作では、“エモーショナルロックバンド”と称する彼らの熱い音楽性やメッセージ性をこれでもかと心と身体に浴びせられる。


疾走感抜群でパワフルなバンドサウンド。熱量が高くて真っ直ぐ突き抜けていくようなヴォーカル。煌めくようなメロディーラインに、≪追い越して行けないその理由が いつだって「自分」なの分かってる その希望を消さないで≫と歌う歌詞の、共感力の高さと強さ。


その全てが聴く者に力をくれる。



・LASTGASP「GO」MV【公式】



「バンドとしては変化球の曲。しかし結果的にはライブでの定番曲に。ちょっとおしゃれな曲調だが、その反面、皮肉っぽい歌詞が歌われていて、映像も凝った内容となっている」と紹介してくれた1曲『GO』。


2000年代から2010年代のUKロックを思わせるようなダンサブルでノリの良いバンドサウンドは、まさにちょっとおしゃれな雰囲気。音に合わせて頭や身体を揺らしたくなってしまう人も多いのではないだろうか。


≪足掻き、もがくその日がそう、スタートラインだ≫≪GO 信じていけよ≫という歌詞は心をふつふつと燃やしてくれるもので、やはり熱量の高さを感じるヴォーカルもまた、体温をあげてくれる。


心も身体もアツくなれる楽曲だといえるだろう。


・LASTGASP「Believer」MV【公式】



自主企画で開催された夏フェス『the Last resort』の、第2回目の映像。メンバーも「見返すとあのときの気持ちが蘇る」と話す同映像の中で披露されているのは、映画版『弱虫ペダル』の主題歌『Believer』。


そのタイトルからも分かる通り、「大丈夫と言えるようになりたい」という想いを込めて作った1曲で、歌詞にも≪大丈夫、また「今」が始まりなんだよ≫≪悪いイメージがまた頭に芽を出してしまっても止めないで、信じ続けていくこと≫と、聴く人の背中を押すようなメッセージが込められている。


心地良い疾走感の中に切れ味の鋭さを併せ持ったサウンド感もまた、そのメッセージ性を高めている一因だ。誰かに背中を押してもらいたい時、是非この楽曲に触れていただきたい。




今後の展望について彼らに尋ねてみると「活動を終わらせず、長く続けていきたい。頑張るベクトルは以前と変わってきており、とにかく辞めないことに意味があると思うようになってきた。じっくりと音楽を届けていきたい」と話してくれた。


この先もきっと長く、彼らの音楽に触れていけるだろう。そしてその音楽に、言葉に、救われていくはず。ここからでも是非、追いかけていっていただきたいバンドの一つだ。


【リリース情報】



7月27日(木)
新曲「アンブレラ/スーサイド」
配信リリース



【ライブ情報】


8月5日(土)
「LASTGASP ONEMAN LIVE」
会場:名古屋 栄 RAD SEVEN
open/start 18:30/19:00

チケット:https://eplus.jp/sf/detail/3872820001