3回目を迎えたmuevo主催SHOWROOMイベント「Music Evolution」。今回は、2016年にユニバーサルミュージックからメジャーデビューを果たし、ROCK IN JAPAN FESTIVALにも出演した大注目のロックバンド、QOOLANDのギター・ヴォーカル平井拓郎による、【オリジナル楽曲提供+レコーディング+iTunes配信権】が特典として用意された。審査員特別賞を授賞したのは宮森りこ。今回は特典の一つである「平井拓郎との特別対談」を実施。アイドルとロックバンドという異なる背景を持った2人が語るのは……。


大切にしているのは「感謝を忘れないこと」(宮森)


−−まずは宮森さん、審査員特別賞授賞おめでとうございます!

宮森りこ(以下、宮森):ありがとうございます!

−−今回のイベントに参加しようと思ったきっかけはありますか?

宮森:きっかけはやっぱり「オリジナル曲」っていう点に魅力を感じたからですね。ソロでライブも月に一回くらい出てるんです。
平井拓郎(以下、平井):月に一回って結構多いですね。
宮森:そうですね。そういった歌う場があるので、その時にオリジナル曲があったらやっぱりいいなと思って。自分の曲が欲しいと思ったのがきっかけです。
平井:普段はオリジナルをやっていなくてコピー、カバーをやられてるんですか? 
宮森:YUIさんとか歌っています。
平井:自分で作詞もされているなら、もしかしたらYUIさんみたいに自分で書いて自分で歌うっていうタイミングが音楽人生で来るかもしれないですね。
宮森:そうですね。でも作詞はできても作曲は全然やり方もわからなくて。ギターをちょっと練習して、ちょっとだけなら弾けるんですけど難しくて。
平井:Fは弾けないですか?
宮森:F弾けないです(笑)。カポがないと。
平井:僕はF弾けないままやっていて、中学生の時に50曲作りましたよ。F無しで。
宮森:えっ! 独学でですか?
平井:独学でです。でもFが出てきたら無理じゃないですか! 絶対届かないのでなんとかならないかなと思って、結局曲を作る時にFとそこそこ役目が一緒っていうコードとかを探してなんとかやってましたね。
宮森:えーーー! そういうものなんですか!? 全くやり方がわからないです。
平井:例えば、浜崎あゆみさんの曲とか、YUIさんの曲とかのコード譜とかはインターネットにいっぱい載ってると思うので、このコード譜と同じで別のメロディ、別の歌詞にして、替え歌みたいに作っちゃえば自分の曲になるので。
宮森:おーーー! なるほど。
平井:2年前出したアルバムの中に、浜崎あゆみさんの「SEASONS」を聴いて作ったのもありますもん。
宮森:えー! 気になります! どういう曲なんだろ。
平井:また後で聴かせますね。

−−早速トークが盛り上がっていますが、お二人の共通点である「音楽」についてそのまま自由にトークお願いします(笑)!

平井:そうですね……。ライブはどういう方を見に行かれるんですか?
宮森:浜崎あゆみさんが好きなのでよくツアーとかに行っていました。あと絢香さん。
平井:ご自身でやっている音楽と全然違いますね。
宮森:そうですね。もともとロックを全然聞いてなかったので。
平井:ロックの中でも結構ハードでコアなロックをされてますもんね。
宮森:そうですね。
平井:自分で書いたりしたことはないんですか?
宮森:作詞はしたことはあります。
平井:浜崎あゆみさんも自分で書きますもんね。



−−宮森さんはSHOWROOMの活動歴はどのくらいですか?

平井:3年程?
宮森:そうですね。3年です。

−−その活動の中で大事にしていることは?

宮森:んー。始めたばっかりの時は、SHOWROOMってギフトとかをもらうと一人一人にお礼メッセージを送れるので、結構マメに返してたんですけど、最近はサボってます(笑)。
平井:なんでです?
宮森:結構大変で……一人一人に返すと数も数だし。でもそういうのは大事だなって思っているのでやらないとなって思います。あとは、私結構人見知りなので実際会うと全然話せないんです。でもSHOWROOMだとアバターだからいっぱい話せるからその環境が好きです。
平井:そうですよね。なんか独特の精神状態になりますよね。
宮森:確かに(笑)。
平井:会っているわけではないけど一方通行でもないというか。
宮森:そうなんですよね。コミュニケーションもとれるし。
平井:なんか丁寧に緊張できますよね。
宮森:そうですね。
平井:緊張しすぎるとしんどいじゃないですか?かといって緩み過ぎてても表現として甘くなってしまうからそのバランスがSHOWROOMって独特だなと思っていて。なので、長く活動してたり、毎日やっている方が活動の基軸にしてるのもなんか腑に落ちてます。
宮森:すごいですよね。
平井:ライブとか現場はそれに比べてどうですか?
宮森:ライブは緊張します。SHOWROOMに慣れちゃってるから。
平井:やっぱりSHOWROOMのリスナーさんがライブに来られるんですか?
宮森:来てくれます!
平井:アバターが現実の人間となって実際登場するわけですよね?
宮森:そうなんですよ。意外な人とか結構いて、向こうもアバターだといっぱいしゃべるのに現場に来るとすごい人見知りだったりとかあって。「あ、一緒だー!」って思いますね。結構人見知りな人多いんです。
平井:そういうものなんですね。




平井:普段配信とかってどんな基軸でしてます?
宮森:んー、なんだろ? 結構、雑談してますね。
平井:聞かれたくないな、みたいなこと聞かれたりします?
宮森:あんまりないですね。優しい人が多くて、結構話しやすいです!
平井:感覚的にあんまり匿名感はないんですかね 2ちゃんねるみたいな感じというよりかは、ちゃんと「その人」なんです?
宮森:多分そうだと思います。あとはSHOWROOMって伏字になるんです。ブスとかデブとかが星になるんですよ! なのでそういう悪口が飛んで来ないです。
平井:星になるんだ!(笑)。それは凄くイイですね。
宮森:ちょっとツイキャスをやった時があって、アンチみたいなコメントが結構あったんですけどSHOWROOMは一切ないです。
平井:アンチは来たら嫌ですね。
宮森:嫌ですね。でも基本的に無視します。
平井:あ、えらいですね。気にしないって人たまにいますけどね。
宮森:いやー、実際気になりますよね。
平井:実際なりますよね。

−−普段ファンの方に対して大切にしていることはありますか?

宮森:凄いありきたりな感じになっちゃうけど、感謝を忘れないことですかね。SHOWROOMってファンの人がいないと成り立たないじゃないですか? イベント勝つにも毎回星を投げに来てくれたりとか、課金してくれたりとかがないと勝てないので。
平井:イベントは結構積極的に参加してます?
宮森:SHOWROOM始めた頃はいっぱい出てたんですけど、最近はそんなに……出たいなと思うのだけ出てる感じです。
それってどんなイベントですか?
宮森:曲関連のイベントですね。
平井:やっぱ音楽なんですね。
宮森:そうですね。せっかくやるなら音楽に関わりたいなって。
平井:ちゃんと内容のある音楽がしたいってことですね。アイドルの人とたまに喋るんですけど、どんな方法でもいいから人気者になりたいとか、周りから騒がれたいってパターンの人もいるなーって感じですけど、どちらかっていうと宮森さんはちゃんと音楽を軸にされているんですね。
宮森:やりたいなーと思っています!


曲は書くというよりは、組み立てていくっていう感覚(平井)


−−せっかくの機会なので、宮森さんから平井さんに質問はありますか?

宮森:一曲作るのってどのくらいかかるんですか?
平井:いざ書くって時は、これでもないあれでもないってなったりする時はあるんですけど、早い時は20分とかもあります。
宮森:20分で一曲!?凄い。
平井:基本的に曲作るってのは無からじゃなくて、DJと一緒なんです。DJの人って世の中にいっぱいある音楽をたくさん知ってて、この雰囲気だったらこのCDかけたら盛り上がるやろ、みたいなのを選んでるじゃないですか。曲も世の中にあるたくさんのメロディを聞いてきてたりするから、それを複合させたりして、こう弾いたらこのメロディとこのメロディだったらどっちがいいかな?で、じゃあ、こっちを選ぼうってなって。このメロディにこの歌詞とこの歌詞だったらどっちがいいかってなって、ああ、こっち選ぼってセレクトしてるだけの話でなんです。それがAメロ、Bメロ、サビ、って作ります。で、まとめて聞いて見たら、あれ?って思ったとこがあれば、じゃあBメロは別にしてみようとか、サビから始めてみるとか。浜崎あゆみさんとか結構サビから始まりますよね。っていう組み立てなんで、書いていくっていうより組み立てていくっていう感じで、その組み立てをいつ辞めるかですね。作業おしまいってしたら完成になるんで。
宮森:なるほど。
平井:だからまあ、そんなに意外と時間はかかんないですね。
宮森:そういう風にできてるんですね。
平井:僕の場合は、ですけど。

−−今後の目標はありますか?

宮森:目標……いろんなことに挑戦していきたいなと。オリジナル曲を1曲でも増やしたいなっというのが目標です。あとグループ人数減っちゃたんですよ。
平井:今2人です?
宮森:そうです。もともとは7人いたんですけど、減っちゃって2人になったんですけど、グループも頑張りたいなと思います。
平井:やっぱりグループを続けることって大変なんですね。
宮森:アイドルは大変だと思います。

−−さいごに、このイベントに参加していかがでしたか?

宮森:今回この審査員特別賞を頂けて、参加してよかったなって思いました。
平井:おお! 僕もお話できて面白いなって思いました。何より音楽に基軸を置いてる人でよかったなと思いました! 僕は音楽しかやってない人間なので、やっぱりなんだかんだ音楽の話ができるのが楽しいです。




インタビュー:徳田菜摘(muevo)
写真:イトウユキ


宮森りこ 
愛知県出身。150cm、A型。トップSHOWROOM配信者として大活躍中。

QOOLAND 
平井 拓郎(Vo, Gt)
川﨑 純(Gt)
菅 ひであき(Ba, Cho, Shout)
タカギ皓平 (Dr)

2011年10月14日結成。無料ダウンロード音源「Download」を配信。2013年5月8日、1stフルアルバム『それでも弾こうテレキャスター』をリリースする。同年夏、ロッキング・オン主催オーディション RO69JACKにてグランプリを獲得。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013に出演した。その後もROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014、COUNTDOWN JAPAN 14/15等の大型ロックフェスに続けて出演。2015年夏、クラウドファウンディングで「ファン参加型アルバム制作プロジェクト」を決行。200万円を超える支援額を達成し、フルアルバムの制作に取りかかった。2015年12月9日、2ndフルアルバム『COME TOGETHER』発表。2016年8月6日、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016に出演。 HILLSIDE STAGEのトリを務めた。