ニコニコ動画やYouTubeで歌い手として活動する女性シンガー000(おれお)。ファンからは「おれそ」のあだ名で親しまれている。

ポップでかわいらしい歌声の中にどこか大人びたハスキーさもあり、まるで夏の空気をゆらす風のような爽やかさを感じる。

また、音楽だけでなく絵が得意なことでも知られている000は、自身が手掛けた「まろまゆぱんだ」というキャラクターのグッズ作成も行うなど、歌だけにとどまらない才能を発揮している。 

人気ボカロPとのコラボも果たしながら着実に活躍の場を広げていく000。彼女が歌った作品に触れながら、その魅力を見ていこう。 



●翡翠のまち



まず最初に紹介するのは、人気ボカロP・メルの名曲「翡翠のまち」だ。メルの最大の代表曲といえるこの曲は、インディーポップの要素を取り入れた軽快なサウンドとメロディ、そしてビターな物語を描く歌詞が魅力の作品に仕上がっている。 000の歌声は楽曲のポップさにぴったりとマッチして、可愛らしい曲の中に不思議な艶やかさを足し、その魅力を増している。曲と歌声、それぞれが互いのよさを高め合うようなコラボだ。



●quiet room 



続いて紹介する「quiet room」のカバーも、000の歌声の魅力が存分に発揮されている。最近大きく注目を集めている気鋭のボカロP・有機酸が手掛けたアンビエントなミクトロニカの楽曲が、000によってさらに甘い味わいを加えられて輝いている作品だ。電子サウンドに初音ミクの歌声が響いてエレクトロニカ色の強くなっている原曲とはまた違った、人間味のある温度感が特徴となっている。 



●メダ子、ミーツ、宇宙ガール 



最後に紹介するのは、2017年末のコミックマーケットでリリースされたアルバム「メダ子、ミーツ、宇宙ガール」のトレーラーだ。

ボカロ界にすい星のように現れた謎のボカロP・ナユタン星人と000がコラボしたこのアルバムは、それぞれの魅力が絶妙に重なり合った名盤に仕上がっている。 ナユタン星人の清涼感のある楽曲と000のポップな歌声は相性抜群で、それが合わさることで爽やかな世界観が生まれている。サイダーガールのボーカルとしても活躍するyurinや有名ボカロPの石風呂も作品に参加していて、聴きどころが盛りだくさんだ。


2018年2月28日にはこの「メダ子、ミーツ、宇宙ガール」の全国リリースも決まっている。

加えて、同年4月、5月には初のオリジナルシングルもリリース予定という。 000はこれからの歌い手界を担う人物にもなりうるだろう。

これからもその活躍に目が離せない。 


【Twitter】@0o0re0o