1993年生まれ、愛媛県出身のシンガーソングライター・Kaco。
15歳の頃から作詞作曲を始めたという彼女は、2015年11月にdemo音源をライブ会場でリリース、2016年11月には初のワンマンライブ開催して、同日に1st mini album『影日和』をリリースするなど、シンガーソングライターとして順調に活動を重ねてきた。
2017年10月には2nd mini album『身じたく』をリリースして全国ツアーを開催。翌月11月にはアニメ「魔法使いの嫁」第14話の挿入歌「Rose」の作詞作曲と歌唱を担当し、2018年1月にはNEWSのシングル「LPS」に楽曲提供を行うなど、ここ最近で一気に注目度を高めている。
Kacoの音楽の特徴は、ゆったりとしたメロディに叙情的なメッセージを乗せ、それをハスキーな歌声で描いている点だ。大人びていながらも甘いボーカルは、聴いていると優しく落ち着いた気持ちになれる。
そんな彼女の個性が表れた楽曲を、実際に聴いてみよう。
●あお
「あお」は、Kacoの2nd mini album『身じたく』のリードトラックになっている一曲だ。 歌詞ではタイトルにもなっている「あお」空が描かれて、その中で未来に希望を見出すようなメッセージが歌われている。
Kacoの低くハスキーな歌声が大きなスケール感のあるメロディをより輝かせていて、聴いていると気持ちが安らぐような不思議な安心感がある。
曲の中にストーリーを築いているシンプルなサウンドも相まって、深く感情移入させられる一曲だ。
●最後の夜には
1st mini album『影日和』のリード曲「最後の夜に」は、シンプルなピアノ伴奏がKacoの歌を最大限に引き立てているバラードだ。
恋人と別れた「最後の夜」と、その後の日々を静かに描いているこの曲は、丁寧に丁寧に歌い上げられるひとつひとつの言葉が歌詞のストーリーや背景を浮かび上がらせて、まるでひとつのドラマを見ているような気分になる。
Kacoのシンガーとしての魅力をこれ以上ないほど引き出した、屈指の名曲だ。
●「影日和」トレーラー
最後に、『影日和』の全曲をダイジェストで聴けるトレーラーを紹介したい。
名バラードの1曲目「最後の夜には」から始まるこのミニアルバムには、雨をテーマに歌うリズミカルなミドルナンバー「amenotorico」、希望の光に満ち溢れた前向きなバラード「手をつないで」、ストーリー性たっぷりの「僕と影」、ロマンチックで切ないラブソング「明日の夜の分」と、全てが味わい深い全5曲が収録されている。
どの曲もKacoの世界観を存分に描き出していて、心地いい歌声とピアノの旋律の中に沈み込んでいくようなバラードアルバムだ。
聴いているとまどろみの中に溶けていきそうになる歌声と、まるで詩を読んでいるかのような叙情的な歌詞の世界観が魅力のKacoの楽曲たち。その中には、この世界観を作り上げたKacoという一人の女性そのものの存在がうかがえる。
日々に悩み、恋をして、ここまで生きてきた一人の人間の想いが嘘なくまっすぐな表現で描かれているからこそ、Kacoの曲と歌声は、ひとつひとつが感情を揺さぶってくるような説得力を持っている。
間違いなく、これからの邦楽シーンでさらに存在感を高めていくKaco。その活動は、公式HPやTwitterでチェックしていこう。
【ライブ情報】
Kaco one-man LIVE 〜銀色の縫い目〜
2018年11月8日(木)@東京・下北沢440
2018年11月24日(土)@大阪・雲州堂
【リリース情報】
2nd Mini Album
2017.10.18 Release
『身じたく』
1. あお
2. クリームソーダ
3. スレートグレー
4. ラピート
5. 大器晩成
6. ありふれた恋 (全6曲)
2,000円(税別)
発売元:Airplane Label
品番:AP-1072
TOWER RECORDS
HMV & BOOKS online
amazon
1st Mini Album
2016.11.8 Release *ライブ会場限定販売
『影日和』
1. 最後の夜には
2. amenotorico
3. 手をつないで
4. 僕と影
5. 明日の夜の分(全5曲)
1,000円(税込)
ライブ会場限定DEMO音源
『くちびるの魔法』
1. くちびるの魔法
2. 無味のドロップ (全2曲)
500円(税込)
【公式HP】http://kaco-official.com/
【Twitter】https://twitter.com/kaco_official