ハモネプ2019に出演して注目を集めたアカペラグループ、「sus4」。そんなsus4のメンバーの一人だったのが、たいせーだ。その後「アカペラ音楽家」として、作詞・作曲・アカペラアレンジ、アーティストのプロデュース活動などを行っている。

元々ハモネプが好きだったという彼。「もっと多くの人にアカペラの魅力を知ってもらいたい」という思いで自分でもアカペラを始めた。音楽の専門学校や音大に通っていたというわけではなかったので、勉強は独学。ただ子供の頃からピアノは習っており、高校時代には吹奏楽部に在籍。その後ビッグバンドジャズに傾倒していくなど、音楽的原体験は持ち合わせている。そんな原体験も少なからず現在のハーモニーアレンジなどに影響を与えているだろう。
sus4として表舞台に立って活動していたものの、その先で志望した道は表立って表現するアーティストではなく、作家側。現在は作詞作曲やアレンジだけではなく、レコーディングまで自身でこなしている。
さらにキングレコードの新人発掘プロジェクト「ProjectBE」においても共同プロデューサーを担当するなど、多方面で注目を集める音楽家だ。




・【出演者全員集合】ハモネプ2019メドレー 




ハモネプ2019の出演者が全員集合してメドレーを聴かせるという、ハモネプファンにはたまらない映像だ。 

当然といえば当然だが、アカペラとひとくくりに言っても、それぞれのグループごとにハーモニーの付け方、コーラスの入れ方等、アレンジには大きな違いがある。そのためただメドレーにするだけではどうしてもごった煮感が出てしまうだろう。
しかしこの映像で聴くことが出来るメドレーからは、そんなごった煮感は感じない。その上で、それぞれの個性は死んでいない。その裏には当然「プロデュース/メドレーアレンジ」を担当しているたいせーの活躍があるのだ。
メドレーなので当然一つ一つの曲のキーやテンポなどはバラバラ。それをまとまっていて聴きやすいメドレーにするのは簡単ではなかったはずだ。それをうまくまとめるだけの力があることが分かる。また何より、出演者たちが笑顔で楽しそうに歌っているところにも、たいせーのプロデューサーとしての人間力の高さが感じられる。
ハモネプ2019を見ていない人でも、楽しんで聴ける・見られる・映像だろう。




・【RADWIMPSバックコーラスによる】J-POP Acappella Medley 2019 




たいせーに加えて「おかのやともか」、「早希」、「るうか」、「近石涼」、「がっくん」という6名で繰り広げられている、2019年のJ-POPヒット曲のアカペラメドレー。 

一曲目にRADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を披露している彼らだが、このメンバーで紅白におけるRADWIMPSのバックコーラスを担当したという。実際ここで聴ける歌唱でも、重厚かつ繊細で綺麗なハーモニーを聴かせている。日本を代表するバンドのバックコーラスを務めるのも納得と言える仕上がりだ。
その他の楽曲でも、曲ごとに曲質にあったボーカルを次々に聴かせ、やはりメドレーにしても違和感のないつなぎアレンジをしている。4分半程度の映像・音楽だが、最後まで飽きずに堪能できるだろう。
また東京中を練り歩きながらワンカットで撮影し、それらを繋いでいくというかたちで形どられた映像も、MV然とした出色の出来だ。



2020年の目標は、もっともっとオリジナル楽曲を増やしていくこと。DTMでの編曲にもチャレンジしていきたいと語っている。さらに「別項として、自分の認知度を少しでも上げていけたら嬉しいし楽しい。」という。 

すでに高い注目を集めつつある彼だが、今後どんどんオリジナル楽曲が増えていけば、その注目度がより増していく可能性は高い。今のうちから追いかけておいて間違いない存在だ。



【読者に一言】 

今すごくアカペラブームが来ていると思う。その中でリアルな音というか、体験型というか、作品としてじゃないハーモニーも一緒に感じてほしいとも思います。
ゴスペルとかでみんなで歌う機会を作っていけたら。
体験型のイベントも用意をしていきたいので、そういう機会があったら一緒にやりましょう。


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