王道の邦楽ギターロックサウンドに、本物の激情とノスタルジーを乗せて奏でるバンド、アバランチ。

山梨県出身、2014年から東京に拠点を移している彼らは、現在はVo.Gt.千野洋平、Gt.益山柊人、Ba.鈴木雄樹、Dr.青木哲哉の4人編成で活動している。

これまでに6枚の自主製作CDをリリース、多数のMVを公開するなど、特に上京後はハイペースで積極的な活動を続けてきた彼ら。最新作となっている「ロストワールド」のリリースツアーファイナルでは下北沢SHELTERにてワンマンライブを敢行し、大成功を収めた。

さらに、そのワンマンライブの際に、2018年秋にはバンド初となる全国流通盤フルアルバムをリリースすることが発表されている。

ここ最近で一気に勢いがつき始めたアバランチ。そんな彼らの魅力を、楽曲を通して紹介していこう。



●ジャックとペグ



「ジャックとペグ」は、2018年3月にリリースされたシングル「ロストワールド」のリード曲だ。

透き通るようにクリアできらびやかなギターサウンド、地に足の着いたリズムで土台を作り上げるベースとドラム、そして穏やかな中にも芯に宿る熱を感じさせるVo.Gt.千野の歌声。それぞれの要素が合わさって、耳に心地よく、じっくりと聴き入りたくなるミディアムナンバーに仕上がっている。

そこで歌われているのは、大切な人の存在の大きさと、自分という一人の人間の弱さを隠すことなく吐露した、切なくてまっすぐな感情だ。悲しげなストーリーがその裏に垣間見える歌詞は、淡いサウンドと混ざり合って、ノスタルジックな世界観を構築している。

静と動を使い分けた曲展開に感情を揺さぶられるこの曲は、アバランチのこれからの代表曲となるにふさわしい名曲といえるだろう。



●MAD KID



2017年6月リリースのシングル「人間として」のリード曲となっている「MAD KID」。

先に紹介した「ジャックとペグ」と比べると、アップテンポな曲調に攻撃的なメロディが重なって、攻めの一曲に仕上がっている。アバランチの、激しいロックバンドとしての一面がより大きく表れた作品と言えるだろう。

ハネのリズムを軸に多彩なフレーズを挟むドラム、そして曲の緩急を操るバキバキのベースが合わさり、力強さを描くリズムセクション。そこに歯切れのいいギターとコーラスワーク、曲の芯になる千野のボーカルが組み合わさり、聴いていて否応なしに感情を高められる激情が生まれている。

ライブでも盛り上がること間違いなしの、渾身のキラーチューンだ。


王道の邦楽ギターロックバンドとして確かな実力とセンスを持ち、その中にバンドとしてのしっかりとした個性もフックとして潜ませているアバランチ。これまでに公開されている多数の楽曲からも、そんな彼らのアーティストとしての可能性がうかがい知れるのではないだろうか。

今秋には遂に全国流通デビューを果たす彼らは、これからのライブシーンでよりその存在感を示していくことだろう。

彼らの活動の更なる情報、そしてアルバムリリースについての続報は、公式HPやTwitterでしっかりチェックしていこう。



【公式HP】https://www.avalanche-official.com/

【Twitter】https://twitter.com/AVALANCHE_japan