ヒップホップユニットFAKE TYPE.での活動を代表に、TINY PLANETS、RainyBlue Bell、昭和カルテットなど、幅広いユニットで活動してきたラップアーティスト、トップハムハット狂。
インターネット上を中心に活動してきた彼は、ネット音楽のカバーを手がけ、自身もユニットで数々のオリジナル作品を公開し、話題を集めてきた。
FAKE TYPE.の活動休止後はソロでの活動も始動し、2018年には1stソロアルバム「BLUE NOTE」をリリース。オリコンデイリー9位、iTunes ヒップホップ/ラップチャート1位獲得という、インディーズアーティストの1stアルバムとしては異例ともいえる偉業を達成している。
彼の活動の特徴は、ラッパーとして自ら歌い、リリックを重ねる一方で、トラックメイカーとしてトラックまで自作するという点だ。ラップからトラックまで全てを一人で完結させることで、彼のキャッチーで情景豊かなヒップホップの世界観が純度100%で形作られている。
そんなトップハムハット狂が手がける作品を聴いて、その魅力を体感していこう。
●Next Season
1stアルバム「BLUE NOTE」のリード曲として公開された「Next Season」は、現時点でトップハムハット狂の代表曲と言える一曲だ。
アップテンポなビートの中で連射されるリリック、EDMなどの要素を強く感じられるダンサンブルなトラックは、圧倒的にキャッチーなメロディも合わさって、一発で耳に残るインパクトを持っている。
タイトルにも「Season」というワードがあるように、「四季」がテーマになっているこの曲。歌詞ではお互いを想い合っても近づけない関係が、春と秋・夏と冬といった決して隣り合わせになれない季節同士に例えられ、ポップながら切ないストーリーが描かれている。 自身のユニットのひとつRainyBlueBellの楽曲「back again」からのサンプリングなども用いられており、遊び心とセンスがあふれたキラーチューンだ。
●HWB
「Next Season」と同じく、アルバム「BLUE NOTE」からMVが公開された「HWB」。
前者とは打って変わってアクの強いダーティなナンバーとなっているこの曲のタイトルには、「ハム(H)・ウィンナー(W)・ベーコン(B)」の意味が込められている。
以前はハム職人として働いており、そこからアーティスト名にも「ハム」という言葉を入れているトップハムハット狂。一見ジョークソングにも思える「HWB」だが、彼にとってはある意味で自身のルーツを表現した重要な作品であるという。
●FAKE STYLE
「FAKE STYLE」は、トップハムハット狂のソロ活動の前身となったユニット「FAKE TYPE.」の代表曲だ。 アップテンポでファンキーなサウンドの中でトップハムハット狂のボーカルが乱れ飛び、まるでちょっと危ないパーティーのような華やかさを生み出しているこの曲。現在の彼のソロ作品にも通じるリリックセンスやメロディアスなフレーズが散りばめられた、インパクトの強い一曲に仕上がっている。
「FAKE TYPE.のトップハムハット狂といえばこの曲」と言ってもいいほどの人気を誇るこの曲は、ソロ活動から彼を知った方も一度は聴いてみてほしい。
ネット音楽出身という個性的な活動歴を持ち、現代のラップ界においても独特の立ち位置を占めるトップハムハット狂。
いい意味でクセのあるトラックやキャッチーさとパンチの強さをあわせ持ったメロディ、そして情景的な歌詞が混ざり合って、唯一無二と言える世界観が生み出されている。
今後は別ジャンルの楽曲にラップを乗せたり、NHK「みんなのうた」にラップソングで起用されたり、言葉遊び系の曲からストーリー性のある曲まで色々な楽曲提供をしたりと、新たなチャレンジを積極的にやってみたいという彼。
2018年9月8日にはワンマンライブを、14日には新作EPリリースも控えており、さらに注目を集めていくこと間違いなしのトップハムハット狂の活動に、要注目だ。
【公式HP】https://www.tophamhatkyo.com/
【Twitter】https://twitter.com/2z2z
【イベント情報】
BLUE NOTE Release Live -Welcome to my brain-
2018.09.08(sat)@渋谷・WWW
OPEN/START 16:00/17:00
ADV./DOOR 3,500/4,000(税込/オールスタンディング/ドリンク代別)
U20チケット 2,500(税込/オールスタンディング/ドリンク代別)
■チケットはこちら http://www.rambling.ne.jp/new/news-6244/
■客演情報
ハシシ(from電波少女)
らっぷびと
ill.bell
雨天決行 K’s
マザーファッ子(VJ)
【リリース情報】
THEME OF THHK / トップハムハット狂
2018/9/14 Release
CD¥1,800
Digital ¥1,350
01 THEME OF THHK
02 I got a wakaranai
03 奴隷輪舞曲
04 ピエロメイクライ
05 EYE TO EYE
06 Future Rail Coaster
07 トップハムハット休憩中