ChroniCloop(クロニクループ)は、ボーカルギターの瀬崎裕太がドラムの吉成直輝に声をかけ結成したギターロックバンド。その後、メンバーチェンジを経てベースの本間智行が加入し、3ピースバンドとして活動を始めた。

2015年には、ギターの谷藤希隆が加入。そこから現在の編成で活動を続けてきた。

特に、ここ数年はコンテストの上位にも名を連ね、大型サーキットやイベントにも顔を出すことが多くなるなど、確実に知名度を上げている。さらにはdiskunionの新レーベルであるDOBEATUから音源をリリースするなど、これからの活動にも注目が集まっている。

前身バンドから数えて活動10年となるChroniCloopの音楽は、時にストレートに、時に毒を吐くようなエッジの利いた言葉で愛を伝える。それに呼応するように研ぎ澄まされたサウンドも魅力の一つだ。そんな彼らの楽曲を紹介するので是非聴いて欲しい。



●ラストダンス



2017年9月13日に発売されたミニアルバム『パレード』に収録されている「ラストダンス」は、気持ちの良いクランチの利いたギターと真っ直ぐ心に突き刺さるような声がクセになる1曲だ。ギターから始まるイントロは、バンドインの瞬間に世界が変わったようにカラフルになる。毒を吐いているようで前向きな歌詞は、瀬崎裕太らしいユニークな言い回しが面白い。同世代の男女には、特に心に響く内容ではないだろうか。

音作りもエモーショナルなライブ感が伝わる仕上がりになっており、キャリアの長さがうかがえる。MVも個性的なダンスが印象的で、不思議とサウンドの世界観にマッチしている。

まずはこの曲を聴いて欲しい。そうやって勧めたくなる名曲だろう。



●夜明ケ街ビイトコウル



2015年5月1日にデジタルシングルとしてリリースされた「夜明ケ街ビイトコウル」は、ソリッドなギターと葛藤を吐き出すように歌う瀬崎裕太の言葉が魅力的なロックナンバーだ。リズム隊も疾走感のあるビートで楽曲の推進力を大きくしている。

MVはChroniCloop初の映像作品となっており、完成度もさることながら、楽曲の世界観を見事に表現した仕上がりではないだろうか。不思議な国のアリスをテーマにしたという彼らの初映像作品を、是非チェックして欲しい。



●EarthBound



こちらは9月30日公開となった最新のMVだ。ゲスの極み乙女。やキュウソネコカミをはじめ、数多くのアーティストのMVを手掛ける加藤マ二監督が映像ディレクターを担当しており、楽曲もChroniCloopの新たな可能性を感じさせる1曲となっている。

さらに洗練されたサウンドと歌声のダイレクト感に、感情を抑えられない感覚に陥るだろう。ひねくれているのに、どんな言葉よりも真っ直ぐ心を打つ彼らの音と言葉は、美しさすら感じられる。瀬崎裕太というフィルターを通して出てくる言葉やメロディーが、染みるように心に入り込んでくる。一聴して、次の作品が待ち遠しい気持ちになるだろう。


彼らの音楽は優しいだけではない。包み込むような明るさの中に、どこか影のある印象だ。

その陰と陽が、ただ聴きやすいだけの音楽とは違うのであろう。人間の心の陰と陽にリンクするように正直で、どこか素直になれない言葉にハッとさせられる。

そして何よりも、様々な音楽のエッセンスを取り込みながら、ロックバンドの王道的なサウンドに挑戦し続ける彼らのストイックさに、リスナーは心を掴まれているのだ。だからこそ、これからも彼らの音楽は愛され続けるだろう。聴く者の世界を変えながら。


これまでにも素晴らしい楽曲たちを世に送り出してきたChroniCloop。そんな彼らは、10月に第2弾配信シングル「悲しみにさよなら」のリリースも決定しており、ライブ情報と合わせて最新情報もこまめにチェックして欲しい。


【HP】http://web.mag-system.jp/crni/

【Twitter】@ChroniCloop


【リリース情報】

EarthBound

1. EarthBound

2018.08.09 RELEASE / DBTU-001


■apple music/iTunes

https://itunes.apple.com/jp/album/earthbound-single/1421623002

■Spotify

https://open.spotify.com/track/10subveWJBLsQHTfvMjPf4?si=oxPMS4lWQs6vR0kZA96_zQ