2006年結成。本職、板前さん率いるロックバンド、ねじ梅タッシと思い出ナンセンス。


メンバーはVo./Gt.『ねじ梅タッシ』、Gt./Cho.『ジョー』、

Dr.『竹千代』、Ba./Cho.『カマタ』という4人組編成。


“ねじ梅タッシ”という名前は、包丁技術のひとつである人参の“ねじ梅”から由来。

「ごつごつした人参が職人の腕ひとつで花を咲かせられるという意味から、

なにものでもない無骨で人参みたいな自分も腕を磨いて花を咲かせたい」という思いからネーミングされた。


普段の板前修行のままの割烹着姿でステージに上がるというのが一つの特徴。

さらにライブの冒頭では大根桂剥きや魚さばき、ときには寿司を握る。

流石は本職板前!といえる包丁パフォーマンスもさることながら、

その歌と音には、“板前がバンドを組んで、歌にしてまで言いたかった事”が込められる。


2013年に1stアルバム『包丁とギターの調和』

2017年には2ndアルバム『二度とない日々』を十代暴動社よりリリース。

2020年にはミニアルバム『もう少し綺麗に海が見えるところで』を発表。

その他にもオムニバスやシングル、世界一斉開催されるレコードの祭典

RECORD STORE DAYに出品するなど精力的に制作を続けている。


新メンバー「カマタ」が加入し迎えた2021年、さらなる飛躍の年になることが期待される

『ねじ梅タッシと思い出ナンセンス』の新たな動きに今後も注目していきたい。




・ねじ梅タッシと思い出ナンセンス「生きてきた数」MusicVideo




2017年にリリースした2ndアルバム『二度とない日々』に収録されている楽曲『生きてきた数』。

牧歌的なメロディーラインと感情たっぷりのバンドサウンドに乗せて

≪生きてきた数にビビんなよ≫≪生きてきた数と向き合ってハートのラブリー燃やし続けていけ≫と歌う1曲だ。


大人になると、光の速さで季節が巡る。

気が付けばまた一つ年をとり、

何かを大切にすることや何かを失うことにより強い恐れを抱くようになる。

あるいは年齢が気になって何かに踏み出せないことも多くなっていく。


でも、そうして生きてきた数にビビっていても、

何も生まれはしないだろう。

生きてきた数にビビりたくない。

この楽曲を聴いてそう思う人は多いのではないだろうか?


後半にかけて畳みかけていく演奏も、

その歪みの中で、ビビる気持ちを溶かしてくれる。



・ねじ梅タッシと思い出ナンセンス「ふぞろいの林檎たちへ」MusicVideo




≪どうってことないよって顔した人々を乗せた朝の電車で≫

≪この中で本当に行きたいとこへ 向かってる人はいるかな?≫

と歌う冒頭の言葉に、心を刺される人も多いだろう。


そんな真っ直ぐな歌と言葉が、

まるで正面で対峙して歌われているかのように、

すっと胸に入ってくる1曲だ。


この楽曲には、極めてピュアなエネルギーを感じる。

上手く笑えないギリギリの毎日の中で空を飛んでしまいたくなってしまう人も、

会いたい人に会えなくなって壊れてしまった人も、

日々を踏ん張るすべての人の心に、

ピュアなエネルギーを届けてくれるのだ。


抑えるところは抑え、爆発するところは爆発する

真っ直ぐなバンドサウンドも、その言葉の背中を押す。


そうして青い夢を見るようなピュアなエネルギーが充満し、

それが力に変わっていく。




「時代や風潮に流されず、これからも独自のスタイルと

姿勢を貫いてかっこいいことをやりたい。俺達はロックバンドなんで。」と話してくれた彼ら。


その真っ直ぐな音と言葉は、聴く人一人一人の心に触れる。

そしてがんじがらめになった心をほどいてくれる。

特に今の時代、彼らの音楽に感銘を受ける人は多いのではないだろうか?

是非、多くの人に知っていていただきたいバンドの一つだ。



【HP】
http://www.nejiume.com/


【Twitter】

ねじ梅タッシ:https://twitter.com/nejiume0105?s=20



【リリース情報】
2020/08/05リリース
ミニアルバム「もうすこし綺麗に海が見えるところで」(サブスク限定)