「日本人にしかできない、日本人のロック」。そんなコンセプトを掲げているのが、大阪を拠点に活動するスリーピースロックバンド、the paddles(ザ・パドルズ)だ。
彼らの結成は2014年5月。当時まだ高校1年生だったVo.Gt.柄須賀皇司、Ba.松嶋航大、Dr.加賀屋航平によって、前身となるバンドが誕生した。
2年後の2016年には初のデモCDリリースと自主企画の開催を経験し、大学受験による活動休止後の2017年にバンド名を現在の「the paddles」に改名。同年に未確認フェスティバル2017の3次審査進出や1stミニアルバム『OMOIDE』のリリース、MASH A&R 2017年8月度のマンスリーアーティスト選出などを経て、一気に知名度を拡大させた。
2018年になってもその勢いは止まらず、十代白書2018でグランプリを獲得し、8月には2ndミニアルバム『HAKKA』をリリース。RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19での入賞やMINAMI WHEEL 2018への出場など、the paddleの注目度は高まっていくばかりだ。
そんな彼らの楽曲の魅力は、「邦楽ロック」の王道の系譜を継ぐストレートなサウンドと、「日本語詞」にこだわった歌詞だ。この「日本語ロック」というコンセプトを重視することで、日本人だからこそスッと受け止められるキャッチーで熱い世界観が生まれている。
●裸足の季節
2ndミニアルバム『HAKKA』のリード曲としてMVが公開された「裸足の季節」は、the paddlesらしい日本語ロックをまっすぐに体感できる一曲だ。
小細工なしで突き抜けるサウンドの疾走感と鮮やかな情景が浮かぶ歌詞、そしてVo.Gt.柄須賀の爽やかな中にも力強さを秘めたボーカルは、ここ最近で盛り上がりを見せるストレートな邦ロックの系譜に連なりながらも、独自のメッセージ性を作り出している。
メロディと歌詞の一言ひとことの絡み方が心地よく、「日本語」を大切にするthe paddlesのコンセプトがしっかりと伝わってくるキラーチューンに仕上がっている。
イントロから最後のキメまで一気に走り切って、あふれ出すパワーとポジティブな感情を見せてくれる名曲だ。
脈々と受け継がれてきた「日本語ロック」の血。the paddlesは、そんな歴史をつなぐ新世代のバンドだ。決して難解ではなく、それでもそこに確かなメッセージが込められた言葉のひとつひとつは、独特の情緒を持った「日本語」という言葉の魅力を強く引き出している。
バンドとしての知名度・人気という点でも着実に成長を遂げていて、彼らがこれからの邦楽ロックシーンでますます存在感を高めていくのは間違いない。
「とにかくバンドを続ける、そして作品を出す(現在の目標はアルバム12枚だとか)」という目標を持っているという彼ら。圧倒的なパワーで前進を続けるその軌跡に、要注目だ。
【公式HP】https://thepaddles.themedia.jp/
【Twitter】https://twitter.com/the_paddles
【リリース情報】
2nd mini album『HAKKA』
2018.08.09 release
自主制作盤
¥1,500 (tax in)
1. 裸足の季節
2. 花
3. さよならは言わないで
4. ホーム
5. 東京