バンドサウンドとエレクトロ、ダンスミュージックなどが融合し、進化を見せている海外ロックシーン。そんな流れを取り入れたバンドは国内にも増え、一大ムーブメントを築いてきた。

そして今また、ひとつのバンドがその波に乗りながら飛躍しようとしている。それが、2016年3月に結成された「cook look happening!」だ。
柏眞史(Vo./Gt.)、内村勇希(Key./Cho.)、柴本雄太(Ba./Cho.)、太田和洋人(Dr.)の4人で活動している彼らは、始動1年目で渋谷O-EASTや渋谷WWWなどの大舞台を経験。翌2017年3月には1st E.P.「Second Wave」をリリースし、耳の早いリスナーの間で話題になった。
さらに、同年7月にはUK.PROJECT主催のオーディション「Evolution! Generation! Situation! Vol.2 supported by Eggs」でファイナリストに選出され、業界からも注目を集めるように。続く新作2nd E.P.「DRAWN」もまたスマッシュヒットを記録し、3作目となるE.P.「c」は自身初の全国流通を成し遂げた。
軽快で多彩なシンセサウンド、自在にうねるベース、タイトに跳ねるドラム。そんなアンサンブルをバックに歌う柏のボーカルは、海外育ちというバックグラウンドもあって、日本人離れしたメロディセンスとグルーヴの掴み方を見せる。
ロック、エレクトロ、R&B、ファンク。様々な音楽を内包して自身の色で表現するcook look happening!の楽曲に、実際に迫っていこう。

・YOU



cook look happening!の最新作「c」。そのリード曲となった「YOU」は、きらびやかでダンサンブルなサウンドの中にも一抹の切なさを光らせたキラーチューンだ。

4つ打ちのビートは心地よい縦ノリを生み出し、その上でパーカッシブに踊るベースは、曲全体の緩急を自在に操る。ポップなメロディとサウンド全体を包む音色を描き出すシンセは、楽曲が持つノスタルジックな色合いをより鮮やかにする。
そして、ボーカルは軽快なクールさの中にもエモーショナルな表情を見せ、ハイファイな世界観の中に人間らしい体温を注ぎ込む。不意に存在感を発揮するギターも聴きどころのひとつだ。
楽曲が描くストーリーをより視覚的に表現した、MVにも注目して聴いてみてほしい。

・Ain't Over Yet!



「Ain't Over Yet!」は、2nd E.P.「DRAWN」のリードトラックとなった一曲だ。

cook look happening!の個性でもあるキャッチーさは共通しながら、先ほど紹介した「YOU」と比べると、よりロック色が強く感じられるこの曲。洋楽インディーロック・オルタナティブロックの系譜に連なるサウンドで、清涼感の中にも無邪気な疾走感を見せてくれる。
洗練されて大人びたアレンジと、遊び心たっぷりのサウンドワーク。メロディやリズムの捉え方そのものが日本人離れしたセンスを感じさせて、cook look happening!というバンドの可能性を感じさせる一曲だ。
MVは「YOU」でも監督を務めたえーじゅん氏が手がけており、実写とアニメーションを組み合させたドラマ仕立ての演出が大きな見どころだ。

・Second Wave



cook look happening!の記念すべき1st E.P.「Second Wave」。その表題曲でもある楽曲「Second Wave」は、やや粗削りなシルエットの中にも、現在の彼らに通じるセンスを感じさせるロックナンバーだ。

洗練されきっていないからこそ熱いサウンドには90年代洋楽パワーポップのようなむき出しの勢いがあり、この時期だからこその率直な感情もうかがえる。
タイトルの「Second Wave(第二波)」には、「一度うまくいかなくても、次はきっとうまくいく」という意味が込められているという。ストレートなメッセージ性は、爽快なサウンドと合わさることでよりその意味合いを強くする。
メンバーの素の表情が表れた、初々しさを感じさせるDIYのMVにも注目だ。


作品を重ねるごとに個性を固め、ひとつのバンドとしての魅力を増していくcook look happening!。「c」のリリースを通して、その知名度や注目度がますます高まるのは間違いないだろう。
3月8日には、自身初となるワンマンライブを新代田FEVERにて控えている彼ら。その躍進の過程を、ぜひ生で体感してみてほしい。

【公式HP】http://cooklookhappening.wixsite.com/cooklookhappening/home

【Twitter】https://twitter.com/c_l_h_hymy

【イベント情報】
19.03.08 (Fri) cook look happening! 1st ONEMAN SHOW 「c」 
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV ¥2500 (+1drink) / DOOR ¥3000 (+1drink ¥600)

L:73065 / P:134-855
LAWSON、ぴあ、e+にて 11.10(sat) Ticket on sale!!
入場順 手売り番号順→プレイガイド番号順 →取置/当日整列順

【リリース情報】


3rd E.P. 「c」
2019. 01. 16
1. Golden Coast
2. YOU
3. No, not forever
4. Dancing Queen is Still Alive!
¥ 1,000 (+tax)
CLH-001
childhood records
OFFICE JUMPING NINE
※TOWER RECORDS各店、HMV各店、VILLAGE VANGUARD各店、ライブ会場で販売