田島ハルコ　トラックメイクからアートワークまで。強烈な個性で描き出す独自の色を帯びた世界

これまでに全員楽器初心者のポストパンクバンド「シャンプーハッツ」での活動や、自称「軽美術家」としてのグループ展や個展の開催など、ユニークな試みを展開。現在はソロでのアーティスト活動を軸に、インターネット上からリアルのライブハウスシーンまで駆け巡っている。さらに、ファッション・カルチャー誌NYLONではオフィシャルブロガーとしても活躍中だ。

そんな田島ハルコの音楽活動の特徴は、前述したように「自ら手がける」点にある。

自らDTMでレコーディングやトラック製作、さらにはミックスまで行い、作品全体に自身の手でこだわりを見せる。そこには彼女の直感が強く反映されるからこそ、よりクリエイターとして納得のいくかたちで個性が表れるという。

流通面も自主で行い、DISK UNIONやタワーレコードなどの大手CDショップへの流通も実現しているそうだ。

そうやって描き出される彼女の世界観は、中毒性の高いトラックにいい意味でアクの強いリリックが乗り、明るさと闇を併せ持った詞世界の中に強烈なメッセージ性を込めたものになっている。

・田島ハルコ「ちふれGANG」(feat.ワッショイサンバ)

2019年7月31日にリリースされる田島ハルコの最新作「ｋａｗａｉｉｒｅｓｉｓｔ」。そのリードトラックとしてMVが公開されている「ちふれGANG」は、ワッショイサンバを客演に迎えたナンバーだ。

王道のポップカルチャーからアンダーグラウンド色の強いサブカルチャーまで内包し、90’s的でレトロな映像世界も印象的なこの作品。インパクトの強い個性がぶつけられながらもキャッチーに聴かせる、まさに「キラーチューン」と呼ぶにふさわしい一曲に仕上がっている。

・ｋａｗａｉｉｒｅｓｉｓｔ

https://soundcloud.com/tajimaharco/sets/kawaiiresist/s-sjBYD

「ｋａｗａｉｉｒｅｓｉｓｔ（かわいい抵抗）」と題された本作は、「闇」と「アゲみ」が応酬する11曲を収録。そこには「冷静にこの社会しんどくない？」という投げかけが込められ、ポップさと中毒性による「抵抗」の信仰をもって世の中を見据えるような挑戦作となっている。

先に紹介したリード曲「ちふれGANG」をはじめ、「遅咲きGAL」「人権MaxPrincess」など強烈なタイトルが並ぶこのアルバム。ギブミ〜！トモタカ氏による「世界観ドンピシャ」のアートワークも合わさって、新鮮さを見せつつもこれまで培ってきた田島ハルコの個性が前面に押し出された名盤に仕上がっている。

「ｋａｗａｉｉｒｅｓｉｓｔ」のリリースに合わせて、高円寺のギャラリー兼セレクトショップ・FAITHにて展示イベント「Best Friend〜人権MAX〜」も開催予定の田島ハルコ。

今回は盟友であり前作のアートワークも手がけたアーティストあめのいちとの二人展となるそうで、初日のオープニングパーティー「～人権MAX Party～」ではDJパフォーマンスも予定されるなど、幅広いスタイルで世界観が表現されるイベントとなる。

今後は自身の世界観を見せつつ、クオリティの向上の意味も込めて他エンジニアやクリエイターとの共同製作も考えているという彼女。その表現活動がどのように広がっていくのか、今から期待が高まる。

田島ハルコの活動の最新情報は、各種SNSのオフィシャルアカウントなどを要チェックだ。

【公式HP】https://tajimaharuko.jimdo.com/

【Twitter】https://twitter.com/dokusya_model/

【Instagram】https://www.instagram.com/dokusya_model/

【イベント情報】

Best Friend〜人権MAX〜

会期：8月17日(土)～23日(金)

15:00～21:00

FAITH(高円寺)