生活と音楽が直結する歌歌いのうじょうりえ

都内のライブハウスを中心に活動する千葉県出身の“人間大好きシンガーソングライター”、のうじょうりえ。

「自分が支えてもらった音楽で、今度はあなたを支えられるように」と、優しくもメッセージ性の強い、力ある曲を多数発表している。ライブ活動にも積極的で、2019年9月にはなんと月に23日もライブ活動を行っている。2週目に関しては毎日どこかしらでライブ活動を行っているという本格派だ。

そんなライブの積み重ねの甲斐もあって、ライブパフォーマンスにも定評がある。ライブ前の穏やかな雰囲気のあるMCから一転、ギターを奏で始めると見るものをぐっと引き込む。空気感が変わる。心の懐かしいところを刺激するようなメロディーを歌い始めるころには、彼女の音楽の中に入り込んでしまう。

今後ますます注目を集めることは間違いない存在だ。

・のうじょうりえ – 生活

ライブ定番曲となっている疾走感のあるナンバー。透き通った音色のギターと楽曲に勢いをプラスするようなベースとギターがうまく絡みあい、気持ちを盛り上げる。散りばめられている生活上の効果音も、楽曲のアクセントだ。

「生活」というタイトルからもわかる通り、普段の生活の中で感じたことを歌詞にした楽曲。「どうしても生活は続く」「そうして生活は続く」と、積み重なっていく日常について改めて考えさせられる。

この曲は音楽で生計を立てていくと考えた際に作られた曲で、曲を通じて「一人では生きていけない、あなたは一人じゃない」ということを感じてほしいと願いが込められている。

・のうじょうりえ - あの花みたいに生きられたら

跳ね感が気持ち良い小気味よいギターに、同じく跳ねる印象を抱くドラミングがマッチした一曲。そんなリズムに特徴がある構成の中に、とてもやさしい歌が流れ込む。普段は声を張り上げて歌うようなことも多いが、この楽曲では優しい気持ちで歌うことをイメージしているという。それが声にもきちんと表れている。

この曲の根本にあるのは「人の悪いところが見えそうなときでも良いところを見たい」「人のいいところを見ていれば自分もいい人間になれる」ということ。花をうまく絡ませながら、それを表現している。今のSNS社会、人の良いところだけを見るのは、決して簡単ではない。しかしこうして優しい気持ちで奏でられた音楽に身を任せていると、誰もがそうなれるような気がしてくるから不思議だ。

楽曲の制作は3年ほど前。自身の中で環境に大きな変化があった際に作られた。この曲を境に考え方にも変化が生じ、歌詞にも変化が出てきたという。

・のうじょうりえ - 価値観を瓶に詰めて