ドラムボーカル「283(ツバサ)」と、ギターコーラスの「悪玉」、ベースコーラスの「ゾロメ」というスリーピース構成のロックバンド、忘れてモーテルズ。
まさに「ロックバンド」とでもいうべき荒々しさを感じるギターや、どこか懐かしさを感じるような綺麗なメロディーラインが特徴で、革ジャンを愛するようなパンクロッカーから古き良き音楽を愛するコアな音楽ファンまで幅広く人気を博している。
2020年で結成10周年と、長きにわたり活動しているバンドで、メンバーそれぞれの音楽歴はもう20年にもなるという。それだけ長い間音楽を奏でているということもあって、そのライブパフォーマンスは見るものを没頭させる。
さらに10周年である来年には、バンド史上未だかつてない試みも企んでいるらしい。今後どのような企画を打ち出していくのか是非とも注目していただきたい。
・【MV】忘れてモーテルズ / 僕らの世界
ガレージロックリバイバルを想起させる荒々しさを感じるギター、パンクロックを思わせるパワフルなドラミング、楽曲にハードさやメロディックさ、リズミカルさを与えているベースなど、それぞれがそれぞれの良さを引き出している印象を受ける一曲。
楽曲のイメージは「ガレージロックパンク」というように、まさしく「カッコイイ」「漢くさい」というような雰囲気を強くはなっている。MVの最後にも「ハイヴス」という言葉が入っているように、どことなくスウェーデン出身のガレージロックバンド「The Hives」を思わせる。
そんな男が憧れるような雰囲気の楽曲でありながら、この楽曲のメロディーは実に耳馴染が良い。その秘密はドラムボーカル283のルーツという、歌謡曲やBLANKEY JET CITYの影響にあるだろう。良い塩梅でそれらの影響を消化しているため、荒々しくもありながらメロディックな楽曲となっている。
・忘れてモーテルズ / さよならの歌
映画のエンドロールのようなMVの楽曲。歌詞にも「まるでエンドロールみたいに流れる景色」という言葉が出てくるように、コンセプトがしっかりした曲となっている。
この楽曲はハードなヴィンテージロックというイメージとはかけ離れ、ドラマのエンディングやミニシアター系映画のエンディングに使われているような、懐かしさや温かさを感じるポップでキャッチーな仕上がりだ。
元々メロディーは大切にしているバンドだが、この楽曲は特にメロディーの強さが印象に残る。曲作りを主に担当する283のルーツである、歌謡曲の影響が強く感じられ、誰の耳にも懐かしさをもってすっと入り込んでくるだろう。楽曲を聞いてしばらくした後、ふと口ずさんでしまいそうだ。
アルバムの作成時には、全体のストーリー性を大事にしているという彼ら。アルバムには一曲はギターコーラスの悪玉が書いた曲を入れるということもあって、アルバムにも注目が集まる。
しかしやはり真骨頂はライブ。圧倒的な勢いと音圧、それなのにやはり耳になじむ気持ちの良いメロディーという独特な感覚は、ライブでしか味わうことはできないだろう。
2019年12月6日には、50回転ズと町田SDRでライブを開催するが、すでにソールドアウト。そんな事実からもやはり勢いが感じられる。今後の注目ライブはソールドアウトになる前にゲットできるよう、公式サイトなどをしっかりチェックしておきたい。
【公式HP】http://wasuretemotels.com
【リリース情報】
全国流通盤5thフルアルバム
『僕ら処刑台の上で』
2019/03/20 Release
品番:SZDW1066
税込2,484円
01. 僕らの世界
02. オレはイヌ
03. 盗まれた星空
04. 踊ろうよブーガルー
05. ダニー目を覚ませ
06. プカプカ
07. サンダルと夏の夕暮れ
08. 学校に火をつけろ
09. カラスがカーと鳴いた夜
10. 裸足の少年
11. 朝焼けのブギー
12. 夜明けまでのメロディ
【ライブ情報】
2020/01/05(日)
『KOBE Rock’n’Roll Collection 2020』
出演:
THE NEATBEATS / ウルフルケイスケ / 忘れてモーテルズ / THE TOKYO / 高木まひことシェキナベイベーズ / The Dragers / ザ・ハイマーツ / SULLIVAN’s FUN CLUB / THE BEATGANG / 騒音寺 / 錯乱前戦 / THE LET’S GO’s / ザ・リラクシンズ / The howlin’ dogs / THE GOGLES / メメタァ / THE PERRY / The Backwards / がらくたロボット / KiNGONS / THE TOMBOYS / ザ50回転ズ / 古墳シスターズ / The Stephanies / バーバリアン / Navy Penguin / DJよっさん
OPEN/START 13:00/13:30
TICKET(ADV/DOOR) ¥3,800/未定 1D別¥600
【ティーンエイジチケット】¥1,500 1D別¥600