愛らしくて繊細。儚くて力強い。そんな本来であれば相反するような感想を同時に抱かせる独特なトーンのシンガーソングライター、めばゑ。一曲の中でいろいろなトーンを響かせる歌声の表現力は、他に類を見ない。
音楽活動を始めたのは2013年8月。以降自身で野外無料アコースティックフェスを開催したり、電車ワンマンや船上ワンマンなどのユニークワンマンライブシリーズを展開したりとフリーダムな活動を見せている。
メロディーセンスは王道J-POPと並べてもなんらそん色はない。そこに唯一無二の歌声が加わるので鬼に金棒だ。
また彼女の声は、ギターとの相性が良い。芳醇な倍音を響かせるその声は、ギターの倍音と絶妙に絡みあい、コアな音楽好きから一般層まで、幅広い人の感情を刺激する音楽を奏でている。今後ますます存在感を増す要注目の存在だ。
・めばゑ – ハワユ
「ハロー 新しい時代の幕開けだ」という力強いメッセージから始まる楽曲。その言葉通り、歌声にも力強さを帯びる。一方で「もうダメだ、ちっともうまくいかない」と歌うAメロでは、か弱さを感じさせる歌声でメロディーを響かせている。このように随所から表現力の高さを感じられるだろう。
この楽曲がリリースされたのは2019年4月30日。まさしく新時代前夜のことだった。新時代を前向きなものにして強く生きていきたいと思いながら、なかなかそれを叶えることが難しいと悩む。そんな人の隣で力強く伴走してくれる、そんな楽曲だ。
メッセージ性の強さや、感情ののせられた歌声に呼応するように、バッキングもエモーショナル度の高い仕上がりになっている。特に宝石をちりばめるように鳴り響くピアノの音やあふれ出る感情そのもののようなギターは、強く心に触れる。
・めばゑ – 天才になれない
ディストーションやファズでの歪みではなく、真空管アンプをオーバーボリュームにしたせいで起こる歪み。そんな柔らかな暖かさを感じるこの曲。
歌っているテーマは、タイトル通り「天才になれない」という気持ち。「天才じゃないから天才のふりをする」と歌うサビは、なりたい何かになれたかったほとんどの人の気持ちの代弁ともいえる。
元々は他人をテーマにしていた曲が多いというが、最近では自分自身をテーマにして曲を作ることが多いという。実際この曲も、ワンマンライブを終えたら東京に行くと決めていたのに、いつしか東京に行く意味を見出せなくなり上京をやめたということがきっかけになっている。「自分が決めたことをやりきれないのはアーティストではない、自分は天才ではなく凡人だ」と感じたことが、そのまま曲に反映されているのだ。
そんな本人の気持ちを多くの人に感情移入させるのは、表現力の高さゆえだろう。
声とメロディーの良さ、さらには全体としての音楽の完成度の高さなど、優れた音楽に必要なすべてで高いクオリティーを見せるめばゑ。自身の音楽は全員に幅広く届けていきたいが、特に若い人や不安定な年ごろの人、そして同世代の女性にも聞いてもらいたいと語る。実際に若い世代や心が揺れている人などは特に、彼女の音楽にぐっと支えられる場面も多々あるだろう。生のライブでは感情の届き方がまた違ってくるので、まずはライブに足を運んでみるのも正解だ。
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【ライブ情報】
2019/12/7(土)
めばゑ電車ワンマン
『電車女』
<会場>明智鉄道
<集合場所>明智鉄道「恵那駅」改札口
岐阜県恵那市大井町296-2(名古屋駅よりJR中央線でおおよそ60分)
<時間>集合/出発 13:15/13:45
恵那駅13:45→明智駅14:34
明智駅15:16→恵那駅16:04
<チケット代>4000円
※30名限定手売りチケット販売のみ
・女性のお客様は500円OFF
・未就学児無料(但し保護者同伴が条件)
・学生書提示で半額
・恵那駅と明智駅の往復のイベントとなるので、恵那駅での解散となります。
2019/12/24(火)
開場19:00 / 開演19:30
2000円+ドリンク(500円)
出演 野坂ひかり/ずみを/めばゑ