ジャズと昭和歌謡をこよなく愛し、ジャズ歌謡とでもいうべき音楽を奏でるシンガーソングライター、マキタマシロ。

バップな雰囲気のジャズを強く感じるバンドサウンド・音作りでありながら、歌われているメロディーは実に歌謡曲チック。ポップであることは間違いないながら、ただのポップソングとは一味違い大人な雰囲気をまき散らす。そんな独特の音楽性が多くの人を魅了している。
あえて近いアーティストをあげるのであれば、EGO-WRAPPIN'が近いだろう。ただEGO-WRAPPIN'と比べるとよりポップな印象で、よりメロディック、そしてより軽快だ。同じような夜の雰囲気はあるものの、EGO-WRAPPIN'が明け方近くの深夜、マキタマシロは22時から0時付近の一番楽しい時といった印象だ。
そんな明るい雰囲気があるからこそ、テレビやラジオなどでタイアップされる楽曲は多い。1stシングルである「東京カラフル」はテレビ東京系列の大人気番組である「開運!なんでも鑑定団」のエンディングテーマに採用された。また、楽曲「たまらないわ」はTOKYO MX「プロ野球 パ・リーグ応援宣言 ホークス中継2018」のエンディングテーマに。
さらに3rdシングル「ツギハギの幻想」は2019年11月22日公開の 映画「爆裂魔神少女 バーストマシンガール」の挿入歌として採用されるなど、その注目度はますばかりだ。




・マキタマシロ – 東京カラフル 




「開運!なんでも鑑定団」のエンディングテーマとして採用された、マキタマシロの代表曲とでもいうべき一曲。アッパーなテンポ感で叙情的なホーンを響かせるイントロから、一気に世界観に没入させられる。 

ラテン的なリズムでどんどん進んでいく曲展開、どことなく江戸を感じる日本的なメロディーなど、無国籍な雰囲気が感じられる点がこの楽曲の魅力だ。まさにカラフルなナンバーだといえる。
「後には引けない」「終わりまで見届けて」と歌うその詩世界は、自身の状況とリンクした決意の歌となっているという。そんな歌詞から感じる意思の強さも、この楽曲の世界観をより強固なものとしている。




・マキタマシロ – ツギハギの幻想 




激しくビートを刻むドラムが印象的なグルーヴィーな一曲。グルーヴィーではありながら、激しい重さがあるわけではなく、裏拍で刻まれるカッティングギターなどからむしろ軽快さが感じられる。グルーブ感がありながら軽やかでもあるというその矛盾した音世界は、ただただ気持ちよく響く。 

そんな矛盾感はメロディーからも感じられる。古き良き音運びによって懐かしさも感じられる一方で、現代的な新しい音の流れ方も聴かせる。そんないろいろな相反する雰囲気が詰め込まれ、まさにニューミュージックといった仕上がりになっているのがこの楽曲の魅力だ。



ジャズは、万人にわかりやすい音楽とは言えないジャンルの音楽だろう。昭和歌謡もまた、若い人にとってはあまりよくは響かないかもしれない。そんな二つのジャンルが、マキタマシロというフィルターを通すことによって、嫌いな人はいないのではないかというような受け入れやすい音楽に昇華されている。高い音楽性を感じられながら、それでいて万人に受け入れやすいようなポップな雰囲気に仕上げるというのは、決して簡単ではない。でもそれができているからこそ、多くのタイアップを抱えるなど、高い注目度を誇っているのだ。 

そんな受け入れやすさもあって、マキタマシロは今後ますます広く活躍することになる可能性が極めて高いアーティストだといえる。




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