“寂しいけど、爽やかな曲”を作るバーチャルYouTuber、隣町本舗。
作詞作曲編曲を自身で手掛け、作家として楽曲提供も行う。
楽曲「Fridge Dance Hall」「Ghost City Club」でiTunesエレクトロニック部門にて1位を獲得するなど、その音楽性への評価は高い。
浮遊感のあるサウンドに疾走感を伴わせて放つエレクトロニックなサウンドを、
どこかセンチメンタルに鳴らすその音楽は、まさに「寂しいけど、爽やか」。
メロディーも華やかでありながら、感傷的なムードを手放さない。
そんなサウンド性は独特の中毒性を生み出し、気が付けば何度も聞きたくなる。
夜のドライブのサウンドトラックとしてもこの上なくハマるだろう。
・隣町本舗 - 52Hzの鯨 (Lyric Video)
「さみしい中にも鮮やかな部分を込められた、自身の世界観をうまく落とし込めた1曲になっている」というこの楽曲は、
2020年2月に公開された1曲。
センチメンタルなムードを強く放つメロディーに、どこか寂しげな響きをするそれぞれの楽器の音色と、
この楽曲には自身の言葉通りのナイーブな雰囲気がある。そしてカラフルな世界観を想起させるコーラスや、
覆われるサウンドの壮大さなどに鮮やかさも感じられ、聴いているとこの楽曲独自の世界観の中にどんどんと引っ張られていく。
ただの電子的なオルタナティブロックとも違う。
エレクトロニカとも違う。
その独自のサウンドに魅了されること間違いなし。
特に都会で一人暮らす人に聞いてもらいたい1曲だ。
・Fridge Dance Hall / サキュバスのリヤ & 隣町本舗
「楽曲提供をした作品であり、自分とその人でしか作ることのできない作品を意識して作っている」というこの楽曲。
Twitterにあげられる“2分20秒”で完結する作品として制作されているというのも一つのポイントだ。
隣町本舗の特徴の一つである「寂しいけど、爽やかな曲」という雰囲気は勿論あるが、
そこにさらにEDM的なノリの良さを強化した雰囲気のある1曲。
ラップ調・セリフ調のパートもあり、作風の広さが感じられる。
踊れるのに爽やかでちょっと寂しい。
そんな新しいサウンド感は、まさに“自分とその人でしか作ることのできない”ものだといえるだろう。
これからどんどん「作家としても活動をしていきたい」という彼の思い・魅力の詰まった1曲だ。
・【MV】Ghost City Club feat. 隣町本舗 / BOOGEY VOXX
「本当にGhost City Clubに来ているような感覚を楽しんでいただけるように、
ダウンロードカードを作ったり、この楽曲専用の特設ページを作ったりと、
世界を丸ごと楽しんでもらえるようにいろいろ挑戦した作品になっている」というこの1曲は、BOOGEY VOXXとのコラボ楽曲。
やはりらしさが感じられる爽やかさや切なさはあるが、
しっかりとしたラップが入るなどBOOGEY VOXXの魅力もしっかりと引き出しており、コラボらしい楽曲となっている。
そんなこの楽曲では、耳に残るコーラスパートの強さが光る。
万人を一気に引き付ける心地よい吸引力を持ったコーラスパートはアニメのワンシーンで挿入歌として流れてきても何の違和感もない。
「秋に向けて楽曲の準備をしているので楽しみにしていて欲しい。
また作家としてもただ楽曲提供をするだけではなく、相手と自分にしかできない作品を作っていきたい」と、
今後の抱負を明かしてくれた隣町本舗。
自分の作風がしっかりとありながらも、周りの特性を活かす作曲もできる隣町本舗ならば、
今後作家としてもどんどんその名を目にする機会が増えていく可能性は高いだろう。
ぜひ今のうちに注目しておいていただきたい。
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