DASEIN・RIDER CHIPSのメインボーカリストとしても活動しているアーティスト、Ricky。

ソロデビューを果たしたのは2009年4月。シングル「唯我独SONG」を発売した。その後2013年に事務所から独立をし、「ハイパーネオソロイスト」というプロジェクトを立ち上げる。そのプロジェクト名通り、作詞作曲は勿論、アートワークや衣装、メイクやロケ地の手配など、多くのことを自身で手掛けている。
ポップスにテクノやハウス、あるいはインダストリアルにR&Bなど、幅広い音楽の要素を取り込んだ音楽性で、その歌声はハイトーンに特徴がある。中音域から高音域にかけて、声量を武器に強く前に出る声を響かせる。声量のあるハイトーンボイスは、人によってはがなるような割れが起こる場合もあるが、Rickyの歌声は割れずに、澄んでいる。ファルセットのような弱さを孕んだ歌声であれば、割れないハイトーンもよく耳にするが、声量のあるハイトーンボイスで割れないというのは非常に貴重だ。
多くの楽曲のメロディーラインはポップで、それがRickyの音楽の軸といえる。そんな軸を持つ音楽だから、いろいろな音楽の要素をちりばめていっても聴きづらいような印象にはならない。そんな音楽的センスと持ち前のハイトーンボイスをもって、多くのファンを引き付けている存在だ。




・Ricky – O.1.O〜Only One Ocean〜 




2019年8月28日にリリースされた5枚目のシングル、「O.1.O〜Only One Ocean〜」の表題曲となっている楽曲。持ち前のポップなメロディーやハイトーンボイスをふんだんに聞かせている。 

この楽曲に要素として取り込まれているのは、EDMのようなハードなシンセサウンド。ポップなメロディーを実にダンサブルに昇華して、夏の海を思わせるようなノリノリの楽曲となっている。
ただ全編通してノリノリなEDMサウンドが響くわけではなく、全体的にはむしろトーンは落とされている印象。そんな穏やかなシーンとノリノリのシーンのギャップが印象的な一曲だ。




・Ricky – R☆MY WORLD 




2014年7月9日にリリースされた3枚目のアルバム「R☆MY WORLD(アールマイワールド)」。その10曲目に収録されているのが、同タイトルのこの「R☆MY WORLD」。 

電子サウンドを全体に散りばめながら、ハードな雰囲気のロックサウンドを織り交ぜているこの楽曲。もちろんメロディーはポップで耳なじみがよく、綺麗だけどパンチがあるという持ち前のハイトーンボイスも披露している。
メロディーの流れ方や全体的なサウンドまで彼の世界観をそのまま表現したキラーチューンと言えるだろう。



2001年、DASEINとしてAVEXよりメジャーデビューしたという経歴を持つRicky。時に当時の音楽を今風に昇華したようなサウンドを鳴らすのも、当然といえば当然の流れだといえるだろう。 

またソロ活動10周年のアルバム「R☆LITERACY」が1/29にリリースされたばかりであり、集大成となる今作を是非手に取って欲しい。
しかしそれだけにとどまらず、幅広く色々な音楽の要素を持つ楽曲を作れるのがRickyの強みだ。当時の音楽ファンはもちろん、新しい音楽に触れたい人や、当時の音楽を発展させたような音楽に引き込まれたい人は、是非この音楽に触れてみてほしい。




【公式HP】http://hyperneosoloist.com/ricky/


【Twitter】https://twitter.com/Ricky_A_Prmkv?s=20