新潟県新潟市出身のシンガーソングライター、小野雄大。
2020年6月にはソロとして初めてのバンド編成による全国流通盤フルアルバム『素粒子たち』をリリース。
温かみのある人間的な歌声と、優しくも力強いメロディーライン。さらには生活に密接な歌詞が、リスナーの胸を震わせる。
・小野雄大 [MV] ロードムービー
全国流通盤1stフルアルバム『素粒子たち』に収録されている楽曲『ロードムービー』。
「20代後半から30代に近づくにあたって作った楽曲。それぞれの時間や生活があって、自然に会わなくなってしまった友人など、みんなそれぞれの人生を歩んでいく。“でも、だからこそたまには会いたいよね”という思いなどを人間的に歌った楽曲」とコメントをくれた1曲だ。
さらに「誰しもにターニングポイントがある。それは進学や就職だったり、結婚だったり。自分自身も20代で過ごした出会いや別れ、サラリーマンをやめようかどうかと悩んだ時期があったりして、それらが大きな影響を与えている」と話す。
そんな自身の言葉通り、ここには懐かしさと居心地の良さ、さらには現実感が同居している。聴けばきっと、昔の友達に会いたくなったり、心の奥に確かにある青春を覗いてみたくなったりするはず。
・君の追い風 (live at 高田世界館)
日本最古級の映画館である『高田世界館』にて行われた小野雄大初の弾き語り生配信ライブ“IMARGINE”から、楽曲『君の追い風』のパフォーマンス映像。
「結果としてこのライブは大好評で、翌年には、高田世界館をファイナルとしたIMARGINEツアーを実施するに至った。この曲が持つエールを送るような歌詞も相まって、『励まされた』『この曲を聴いて生で聴きたいと思ってきました』といってもらえることもある。そういった声を聴いて『やっててよかったなぁ』と感じることも多い。そんな言葉に、自身も支えられている」と話すように、自身にとってもリスナーにとっても大きな意味を持つ楽曲・ライブだ。
この楽曲に励まされる人、背中を支えてもらえたと感じる人がたくさんいても、何も不思議なことはない。
・エブリシング - 小野雄大[MV]
2020年3月にマスタリングが完了した楽曲『エブリシング』。
自身初の全国流通に先立ってMVの公開を予定していたが、直前にコロナ禍になりMVの撮影ができない状況に。そのため、作品に関わってくれたメンバーたちとのZoomでの会話映像を全編使用したMVに急遽予定を変更した。「活動を止めるのではなく、できることで進んでいくという部分にも、自分らしさがでている」と話してくれたMVにも注目の1曲だ。
サウンド的には牧歌的なブルース感のある雰囲気が強く、歌詞も明るい。歌声もそんな歌詞やサウンドとリンクするように温かみを増し、聴いているとなんだか楽しい気持ちに、前向きな気持ちになれる。
コロナ禍の前にできあがった楽曲ではあるが、偶然にもコロナ禍に対して立ち向かっていくような意味合いも持つ楽曲となっているのがポイントだ。
「今年はリリースをたくさんできたらいいなぁと思っている。5月にも『素粒子たち』のメンバーでレコーディングが決まっており、その後にも色々計画中。また、ライブもいい状態で実施できている」という彼。
きっとこの先その音楽は、さらにたくさんの人の胸を震わせていくことだろう。
是非、チェックしておいていただきたいミュージシャンの一人だ。
2022年7月4日(月)に、小野雄大初のライブレコーディングアルバム『繡-nui-』のリリースが決定。
[発売元]DRAGONFRUIT