大阪府は堺市出身のシンガーソングライター、川端渚。
幼い頃から歌うことが好きで、小学5年生の時にギターでのオリジナル曲制作を始めた。そして高校卒業が迫り、進路を決めるタイミングでシンガーソングライターを目指すことを決意。その裏には親が背中を押してくれたことがあったという。
2018年5月からは本格的なシンガーソングライターとしての活動をスタート。8月からは定期的なワンマン公演「NAZ」、そして10月からは路上ライブも開始。「全体を見てもらいたいから座りでやっている」というライブは見る者を引き付け、だんだんとファンを増やしていった。
「誰かのことを考えながら描く」というその音楽は、「ネガティブを共感してもらうよりも、聴いて幸せになってもらうような感じの曲」になることをイメージして制作されている。聴いたら情景が浮かぶような描写力・共感力の高い歌詞も、彼女の一つの武器だといえるだろう。
ファンのことをnagiter(ナギター)と呼ぶ彼女。目標は大きく、武道館に立つことだ。ただ漠然とそれを願うだけではなく、「2023年には立っていたい」と明確な目標となっている。
これからもどんどんナギターを増やしながら、逆算してその目標に進んでいく。
・川端渚 – リルフィシミン
本格的な活動を始めた2018年の8月より、ライブ会場でリリースされていた1stDEMOシングル。そんな1stDEMOに収録されている表題曲がこの「リルフィシミン」だ。
メロディーやサウンドは穏やかで温かみが感じられる。特に≪フィシミン/リルフィシミン≫≪フィシミン/リルリルフィシミン≫と歌うコーラス部分は特に耳に残り、ついつい口ずさみたくなってしまうはずだ。
この映像で聴くことができる1番部分では、「白黒の魚が綺麗な色をうらやんでいる気持ち」が表現されているが、この続き部分では自分の良さに気が付き、「今の自分が好き」と歌うようになる。そんな全体の世界観もまた、穏やかで温かいといえるだろう。
・川端渚 – アイス
疾走感のあるサウンドで、キャッチーで爽快感のあるメロディーを歌う一曲。そんなサウンドやメロディーには、どこか青春感を覚える。
そんな青春感は「幼馴染との恋を歌った」という歌詞にも反映されていて、≪君のことならなんでも知ってるよ≫≪カラオケで何を歌うのか≫≪どんな映画を見たいのか≫≪駄菓子屋からの公園/タイヤの上≫≪向かい合って食べたお菓子≫といった歌詞にはまさに青春的恋模様が感じられる。
甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる1曲だ。
・川端渚 – 弱虫
2019年6月にリリースされた1stミニアルバム「川端 渚」に収録されている楽曲。関西テレビ「フォトぶら」のエンディングテーマとしても採用された1曲だ。
サビのキャッチー感・突き抜けている感は高く、改めてメロディーセンスの高さが感じられる。そんなサビを活かすように、Aメロのメロディーは比較的に抑えられていて、Bメロやサビにかけて盛り上がっていくという、王道の展開になっているのも特徴。
質の高い王道ポップソングを聴きたい人に是非おすすめしたい。
4月、そして5月に予定されていたワンマンライブは新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったが、それで止まる彼女ではない。
さらにはSHOWROOMやSNSなどでも発信をして、前に進み続ける彼女の活躍に注目していきたい。
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