埼玉県出身の歌手・声優、中恵光城。
2007年より個人サークル『ABSOLUTE CASTAWAY』にて音楽CDの自主制作活動をスタート。また同年、シンフォニックロックを中心としたファンタジックな楽曲を紡ぐサウンドプロジェクト『少女病』に、別名義"Mitsuki"としてVocal&Voiceで参加。
2013年には声優としても本格的に活動をスタート。現在放送中のTVアニメ「どうしても干支にはいりたい2」キツネ役、TVアニメ「キングスレイド 意志を継ぐものたち」スカーレット役を始め、TVアニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』ホムンクルス役、TVアニメ『消滅都市』ユミコ役など、様々な作品に参加している。
幼い頃から声で表現する仕事をやりたいと思っており、その道の先にあったのが歌手や声優だった。先に縁をいただいたのは歌だったが、声優もずっと目指していたもので、現在は二つの軸でどちらにも力を入れて活動中。そんな二つの軸は相乗効果を与え、音楽面でも、声優のスキルを活かしたような、楽曲ごとにカラーを変える歌声が大きな武器となっている。
この2020年からはYouTubeも展開。ゲーム実況配信を中心に、無観客生配信ライブや自主制作のCD視聴会などを行っている。




・【Original PV】金平糖レトロチカ【中恵光城】 




「CDや作品によって妖怪や狐などが登場したりと、『和風ファンタジー』を彷彿とさせるような物語をその都度創っています」という彼女。この楽曲はそんなジャンル『和風ファンタジー』の代表曲だという1曲。 

ストーリーは≪もし、そこの君。万華鏡をお持ちでしょうか?≫と、大正ロマンをイメージしたもの。≪誰も彼も右へ倣い 大人のフリ遊び 早送りの現実に 追いつけないくせに≫≪止まらない 留まらない 尽き果てるまで 生きる理由は自分だけが見出せるから≫と、変わっていく時代の中でもがく姿を描く。
そんなストーリーを疾走感の高いロックサウンドと、ロマン感じる深みのある歌声で奏でるので、まるでこうしたストーリーのアニメを見ているかのように聴くことが出来る。没入度の高い1曲だといえるだろう。




・【Original MV】ASTRO=HOPE【中恵光城】 




中恵光城の楽曲には、『和風ファンタジー』の他にもう一つ、星を旅する少女が主人公の、星座をテーマにした楽曲が多いシリーズ『天体ファンタジー』という軸がある。この楽曲『ASTRO=HOPE』はそんな天体ファンタジーの代表曲であり、『金平糖レトロチカ』と並んでライブでの定番曲となっている1曲だ。 

宇宙を駆けるようなロックサウンドと、切なさを纏った歌声・メロディーで≪星との距離はあとどれくらい? 確かめるように泳ぐ≫≪声を届けていて それがわたしとあなたを繋ぐ星座になる≫と歌う。ロマンチックでもあり、センチメンタルでもあるその世界観はまさにそのまま天体的。夜空を眺めるような感覚で聴ける1曲だ。
また、歌声には切なさだけではなく、力強さが宿っているというのもポイント。歌詞の世界観を確実に表現するその歌声に、彼女のシンガーとしてのクオリティが感じられる。




・Halloween Night Parade 


「ハロウィンの時期に制作した特別枠作品」という1曲。
まさにハロウィンを思わせるようなゴシック感と怪しさがあるサウンド・メロディー。そして様々なキャラクターが登場し、かわるがわる歌ったりセリフを話したりするイベント感。どこをとってもハロウィンそのもので、ハロウィンというイベントの空気感が好きな人には間違いなくど真ん中に突き刺さるだろう。
また、曲中の声はそれぞれのキャラクターの歌声やセリフを含めて、全て彼女自身が行っているという点にも注目だ。楽曲を通して、歌手としてだけではなく、声優としての中恵光城の魅力を感じることが出来る。
「以前発表した既存楽曲ですが、今年の10/31にフル尺のMVを公開予定で制作を進めています」という話なので、MVも期待して待っておこう。



確かな世界観があって、声優としての表現力という大きな武器もある彼女。 

「ネット上での新しい時代の表現の仕方を取り入れていきたい」と、良いものはどんどん吸収しながら前に進んでいく。「配信ライブやイベントも生には及ばなくても、技術がもっと進歩して、配信であってももっと身近に体感できたり熱を感じられるような未来が来たなら、迷わずにチャレンジしていきたい」という。今後の活動に注目したいところだ。




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