2018年4月より音楽活動を開始したバーチャルシンガー、somunia。

彼女が活動を始めた当初はバーチャルシンガーという存在は極めて少なく、いうなればsomuniaはその先駆けだといえる。その実態には謎が多く、現状分かっているのは「インターネット空間の何処かにある部屋で生活をしている」ということ。
歌声は透明度が高く、さらに優しさと甘さを兼ね備えた雰囲気を持つ。さらに歌だけではなく自身で作詞や動画制作、デザインなども行うなど音楽以外でも引き込まれていく要素は多く、その独特の世界観に魅了されたTwitterのフォロワー数は24000人以上。YouTubeの登録者数も76000人を超えている。
さらにnyankobrq&yacaとの楽曲「twinkle night feat.somunia」はMV再生回数230万回を突破。2019年11月にリリースした2ndEP「fable in sleep」はiTunesエレクトロニック部門アルバム売上1位を記録するなど、その勢いは増す一方だ。
楽曲制作においては若手のトラックメーカーと組むことが多い。リアルのクラブでも楽曲がかかり、クラブイベントでのアンセムになっているなど、現実世界・現実社会でも親しまれている。
この2020年3月には現実空間にて「音楽とアートとARが融合した展示会」を開催予定だったものの、新型コロナウイルスの影響で中止に。しかしSTYLY Mobileを使用し、インターネットが繋がる場所ならどこでも楽しめるものに変更し、開催。高い評価を得た。




・twinkle night feat. somunia - nyankobrq & yaca 




ゲストボーカルとして参加した作品で、MV再生回数が230万回を超えるなど、彼女の一つの代表作といえる作品。 

どことなくシティポップ的なメロディーラインを奏でる楽曲で、サウンドもエレクトロサウンドをシティな雰囲気に昇華したようなサウンド。それでいて曲展開や途中のメロディー、歌詞の韻の踏み方はHIPHOP的でもある。だからHIPHOP好きからシティポップ好き、またはエレクトロ好きからポップス好きまでどんな音楽好きにも刺さりそうな雰囲気がある。抜群の再生数を誇るのも納得の珠玉の1曲だ。




・Connected World – somunia 




2ndシングル「Connected World」の表題曲。 

四方八方で音が鳴らされているエレクトロサウンドが印象的で、テンポ自体はそこまで早くはないものの、鳴らされている音の雰囲気や音の入れ方は比較的にハードだといえるだろう。そんなサウンドでもsomuniaの高い透明度の歌声が入ることで、一気に全体のムードがチルになる。だから、ノレるのにチルでもあるという独特の雰囲気に仕上がっているのだ。
歌詞は1番が人間視点で、2番がバーチャル視点で描かれている。そんなそれぞれの視点の違いに注目しながら聴き込むのも面白いだろう。




・[ cover ] 波よせて - クラムボン / somunia with YACA 




「カバーの中で一番人気がある」というこの曲は、クラムボンの大名曲「波よせて」のカバーだ。このカバーではsomuniaの表現力の高さに驚かされる。 

クラムボン原田郁子も表現力豊かなボーカルで、特にこの楽曲「波よせて」では、セリフ調になるところや、息多めでぐっと透明度を増す表現を聴かせるところなど、様々な歌声を聞かせている。somuniaもそんな原田に負けず劣らずの様々な表情を見せ、フック部分では甘く優しい持ち前の歌声を存分に発揮し、メロディーや言葉が詰め込まれたラインでは少しカスレめで芯のある歌声を届けている。
しっかりとこの曲を聴いていけばsomuniaが、単純に歌声が良いだけではなく、シンガーとしてのレベルも高いアーティストだということが分かるはずだ。「この曲が、多くの人に聞いてもらえるきっかけになった」というのもうなづける。



2020年のこれからについては「今年もリスナーのみなさんに楽しんでもらえるようなことを考えてます」「新しい楽曲もたくさん作っていきます」とのコメントをもらっている。「ストーリーを大切にしていきたい」というsomuniaは、これからもきっと私たちに素敵な体験や音楽を届けて続けてくれるだろう。 




【Twitter】https://twitter.com/she_is_wired?s=20


【YouTube】https://www.youtube.com/c/somuniaroom


【オフィシャルストア】https://somunia.stores.jp/


【配信リンク】https://www.tunecore.co.jp/artist/somunia