埼玉発のメロディックパンクバンド、RIDDLE。
メンバーはVo./Gt.「TAKAHIRO」、Ba./Cho.「SHUNSUKE」、Gt./Cho.「HiRO」というスリーピース構成。
2003年、「BLINK182」や「NEW FOUND GLORY」などの洋楽のメロディックパンクサウンドに影響を受けていたメンバーで結成。2006年には「エルレガーデン」のオープニングアクトを務める等、その音楽性やライブパフォーマンスは高い評価を受けた。以降も高い評価は変わらず、2017年2月の3rdミニアルバム「RISES」のツアーファイナルでは2DAYSワンマンでのべ500人もの動員を達成。しかし同年8月、メンバーの脱退により活動休止に。
その後約1年の活動休止を経て2018年7月、Gt./Cho.HiROを迎えての活動再開が発表され、現在に至るまで精力的に活動中だ。
攻撃的なギターリフと乾いたバンドサウンド。その上でセンチメンタルなメロディーを奏でるというのがRIDDLEの音の魅力。また、ただのメロディックパンクとは一味違う楽曲展開がみられる曲もあるなど、音楽的な深みがあるのも一つの武器だ。
この2020年3月には4枚目の「DEEP BLUE」をリリース。約3年ぶりのミニアルバムで、改めて心を揺さぶる。
・RIDDLE / Clarity(OFFICIAL MUSIC VIDEO)
重さと疾走感、そして溢れるエネルギーなどメロディックパンクに必要なすべてを兼ね備えたバンドサウンドをかき鳴らす1曲「Clarity」。
「ミニアルバムのリードトラックになっており、メロディックパンクを続けていく中で、自分たちのフレッシュな一面を出せたと思います」というこの楽曲は、3月リリースの最新ミニアルバム「DEEP BLUE」に収録されている。
この楽曲は、高い疾走感のパンクサウンドの中で、一瞬の強い清涼感が得られる瞬間があるというのが印象的。例えば1分52秒頃に聴ける美しいピアノのフレーズや、サビで聴かせるコーラスワークなどが、ワイルドなサウンドの中にぐっと光を届ける。そんな美しさ・清涼感と激しさ・エネルギーの対比がとにかく気持ち良い1曲だ。
・RIDDLE / Hearts on fire (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
同じく4枚目のミニアルバム「DEEP BLUE」収録曲で、「お世話になったライブハウス北浦和KYARAでのライブ映像で制作したMVであり、自分たちが求めるライブハウスの絵が全て詰まっている。ライブハウスでのライブを届けることができない今だからこそ聞いてほしい。」という1曲だ。
鋭利なギターリフと圧倒的に攻撃的なバンドサウンドでずんずんと進んでいくのが「Hearts on fire」という楽曲の特徴。展開の面白さもポイントで、後半には鋭利なリフに乗せてラップ調・セリフ調ともいえるメロディーが入ったり、前半にはなかったぐっとキャッチーな歌を鳴らしたりする展開がある。かと思えば次の瞬間には終わっているなど、息もつかせぬ展開だ。
RIDDLEというバンドがライブバンドであり、ライブハウスでの盛り上がり・熱量を大事にしているというのが、この楽曲の展開やサウンドから伝わってくる。
「このような厳しい状況の中で何か自分たちの行動で光を与えられるようなアイデアを考えていきたい。ライブハウスに配信シングルの売り上げを寄付したり、自分たちにできることをやっていきたい。」という彼ら。事実4月5月の活動から約45万円の寄付を行っているなど、想いを形に変えてきた。
「4thミニアルバムにも是非注目してほしい」とのことなので、是非聞き込んで、メロディックパンクの今を感じてほしい。特に青春時代にメロディックパンクに触れてきたという人ならば、きっと引き込まれるはずだ。
【HP】http://www.riddle-web.com/
【Twitter】https://twitter.com/RIDDLE_JPN?s=20