BLUEVINE　ジャンルの枠にとらわれない音を鳴らし続けるスリーピースバンド

Vo./Gt.「生熊耕治」、Dr.「赤松芳朋」、Ba./「AKI」の3名からなるロックバンド、BLUEVINE。

2019年2月に本格的なライブ活動をスタートさせたばかりのバンドでありながらも、“cune”の生熊耕治、“SOPHIA”の赤松芳朋、“Sadie”のAKI（亜季）という豪華ラインナップもあって高い注目を集めてきた。

これまでROCK、POPS、ヴィジュアルと様々なフィールドでそれぞれの音を鳴らしてきた彼ら。そんな彼らがシーンの枠を超えて放つ音は、やはりバラエティ豊かでジャンルを超越。枠にはまらない新しい音を届けている。

この2020年には結成1周年ライブにて大成功を収め、3月18日にミニアルバム「RAINDROP」をリリース。それに伴うツアーは残念ながら初日からファイナルまで延期となってしまったが、現在はクラウドファンディングにおいて「そのライブで行う予定だった内容を無観客で実施し、それを初の映像作品として残し、DVDにして届ける」というプロジェクトを遂行中。7月4日までクラウドファンディングは開催されている。

さらに来たる6月21日には吉祥寺SHUFFLEにて配信ワンマンライブも開催。なかなかお客さんを入れてのライブが難しい状況の中、彼らは出来ることにしっかりと取り組んでいく。

・BLUEVINE 無観客LIVE DVD「Behind Closed Doors RAINDROP」Spot

クラウドファンディング実施中（7月4日まで）の、リリースツアーと同内容の無観客ライブを収めたDVD。こちらはそんなDVDのスポット映像だ。

1曲目「RAINDROP」は疾走感ある王道ロックサウンドを鳴らすキャッチーで気持ちの良い1曲。2曲目「オワリノハジマリ」は、シンガロングなシーンが連想される、ポップな要素の強い晴れやかな楽曲。3曲目「花弁とアガペー」ではオルタナティブロック感のある切れ味鋭いロックサウンドを響かせ、4曲目「SHEEPLE」ではサイケデリックロックを彷彿とさせる歪んだダークな音を鳴らす。そして5曲目「BIRTHDAY」では、まばゆい光とともに美しく壮大な音で包み込む。

そんな楽曲群を熱量が高いライブパフォーマンスで届ける様は、これが無観客ライブなのだということを忘れさせるだろう。

・BLUEVINE/BIRTHDAY - Lyric Video-

先のライブDVDでも披露されている、ミニアルバム「RAINDROP」にも収録されている楽曲「BIRTHDAY」。

この楽曲の特徴は、なんとも言ってもシンフォニックなサウンドと美しくも壮大なメロディーだ。ピアノの音色によって支えられながら優しく綺麗な音運びをするAメロ。ふっと顔を出す高音が気持ち良いBメロ。そして芳醇な厚みのバンドサウンドとシンフォニックなサウンドが融合した音の上で伸びやかなメロディーを放つサビと、どこをとっても美しく気持ちが良い。

バンドサウンドは間違いなく歪んでいるものの、それでもその歪みが美しく感じられるというのは、シューゲイザーとも共鳴する部分があるだろう。そんな歪みに覆われるようなサウンドが好きな人にもおすすめできる1曲。

前回の配信ライブでは「配信は新しい表現になると感じた」という彼ら。今はまだ手探りな部分もあるが、「探求していく」とも語ってくれている。

ファンのために出来ることも大切にしながら、前を向いて歩みを進めていく彼らの背中は、きっと多くの人に勇気を与えてくれるだろう。

【HP】

https://www.bluevine-official.com/

【Twitter】

https://twitter.com/BLUEVINE_info?s=20

【クラウドファンディングページ】

https://camp-fire.jp/projects/view/278171

【DVD】

BLUEVINE 無観客ライブDVD

Behind Closed Doors RAINDROP