2019年には2枚のEPと1stフルアルバム「Kvi Baba」をリリース。Apple Music 「今週のNEW ARTIST」をはじめとしてSPACE SHOWER TV、YouTubeなど様々なメディアで注目のアーティストとして取り上げられ、前述のSALUやZORNなどの現代日本を代表するようなラッパーともコラボレーション。2020年の国内HIPHOPシーンにおいて、最注目アーティストといっても過言ではないラッパーだ。
そんな彼がこの2020年5月29日に3rd EpとなるNew EP「Happy Birthday to Me」をリリース。全6曲収録のこのEPは、さらに様々な音を自分流に落とし込んだ傑作。またこれまでの活動を通して自分の中から自然と湧き出てきた“ポジティブ”な言葉も込められており、自身にとっての一つのターニングポイントといえる作品になっている。
・Kvi Baba / Fight Song (Official Lyric Video)
5月29日リリースのNew EP「Happy Birthday to Me」の1曲目に収録されている楽曲。
≪生まれて今 初めて書く Love Song≫というリリックからも分かる通り、一種のラブソングとなっている。ただ、ここに綴られているのは特定の誰かに対しての恋の描写ではなく、むしろ自己愛に近いものだといえる。
≪僕が僕宛に書く It’s a Fight Song≫≪もしも生まれ変わる事があるとしても/また再度自分をアンコール≫≪一面辿れば最低の過去も/僕が僕である為の必要材料≫というような自分を肯定する言葉が、優しくも強い声で発信されているので、自己肯定感の低い人には特に刺さるだろう。聞き終わるころには、少しだけ心が楽になっているかもしれない。
・Kvi Baba / Life is Short (Official Music Video)
1stフルアルバム「kvi baba」に収録されている1曲。
壮大で開けたトラックに対して、≪空を青く感じる/雲を近く感じる≫という視覚的に開けたリリックを入れ込み始まるこの曲。そんな壮大な雰囲気の中で綴られているのは、≪消えてしまいたいほどに生きていたいという想い≫を抱えながら≪Life is Short But Now I’m Good≫≪俺は今日も生きている≫と日々を生き抜いている人のこと。生きづらさを感じながらもなんとか日々はいつくばって生きている人には間違いなく刺さるはずだ。