唯一無二の歌声と真に迫る歌詞、それらから生まれる存在感によって、邦楽シーンで確かな支持を集めるアーティスト、湯野川広美。
ロックバンド「ジン」のボーカルとして2006年にメジャーデビューを果たした彼女は、数々のリリースやイベント出演、アニメタイアップなどで大きな支持を獲得。2014年からは本名の「湯野川広美」名義でアコースティックギター弾き語りスタイルでのソロ活動をスタートした。
ライブハウスシーンで精力的な活動を展開する彼女は、生粋のライブアーティストとして話題を呼んでいる。
これまでにワンマンライブも複数回成功させ、ソロ名義での音源も5枚のミニアルバムを中心に多数リリース。実力派シンガーとして広く支持を集める存在だ。
子どもの頃から世の中に生きづらさを感じ、表現の世界で生きていくことだけを考えてきたという彼女。その内面から溢れるメッセージが込められた楽曲の数々を見ていこう。
・ボーカリストの唄
1st mini album「世界観散歩」に収録された楽曲「ボーカリストの唄」は、自身も属する「ボーカリスト」という存在にスポットを当てながら、前を見据えて突き進む決意を歌ったナンバーだ。
その歌詞の中で綴られているのは「伝えたいこと、歌いたいことを歌え」というメッセージ。力強い叫びは彼女と同じボーカリストたちに響くのはもちろん、熱意や誇りを持って何かを成そうとする人全ての心を揺さぶってくれる。
この曲を作る上で強い影響を受けたのが、弾き語りシンガー・花男の楽曲「裸電球」だという。バンド「太陽族」のボーカルとして活動し、現在は北海道小樽市を拠点に弾き語り活動を行う彼のこの曲があったからこそ、今「ボーカリストの唄」という曲が存在しているそうだ。
・アカシックレコード
3rd mini album「裸足のうた」のリードナンバーとなった「アカシックレコード」は、疾走感のあるサウンドで魅せるロックナンバーだ。
自身で「圧倒的に恋のうた」だと語るこの曲。実際の経験談をもとにストーリーが描かれているそうで、リアルな体験から来る言葉だからこそ聴き手に突き刺さる強さがある。素の自分を、音楽を通してアートに昇華させるのも彼女の表現手法のひとつだ。
1st mini albumのときからのチーム「湯野川広美BAND」のメンバーとともにパフォーマンスを見せるMVも見どころのひとつとなっているので、サウンドと合わせて注目してほしい。
・世界一
2020年6月にリリースされた5th mini album「羽の道しるべ」。自身4年ぶりのアコースティックアルバムになったという本作の収録曲のひとつが、この「世界一」だ。
テーマとなっているのは「家族」。結婚を機に両親に捧げたというこの曲では、母と父への溢れるほどの感謝と愛情が、飾らない言葉と真っすぐなメロディで歌われている。
彼女の本当の想いだからこそ歌詞からは確かな体温が伝わってきて、普遍的なテーマを歌うからこそ誰もが共感することができる。そんなメッセージソングとして聴いてみてほしい。
また、自ら製作したというMVも注目ポイント。自身のこれまでを映し出す写真の数々が、ノスタルジックで温かい雰囲気を作り出している。
最新作「羽の道しるべ」でさらにその表現を研ぎ澄ませ、アーティストとしてますます進化を続けている湯野川広美。その人生からどのようなストーリーを紡ぎ、歌っていくのか、今後の彼女にますます注目だ。
湯野川広美の活動の最新情報は、公式HPやSNSから見ていこう。また、これまでの音源やグッズを取り扱っている公式WEB SHOPも要チェックだ。
【公式HP】
【Twitter】
https://twitter.com/jinn_hiitan
【公式WEB SHOP】
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