2011年5月に結成されたバンド、RASTEIN。
伝統的なヘビーメタルサウンドを踏襲したハードで重たいサウンドに乗せて、熱いメッセージを込めた日本語詞を放つというのが大きな特徴。特に日本語詞へのこだわりは強く、「カタカナ英語もなるべく避ける」ようにしながら、芯までまっすぐ届くような言葉を届けている。コンセプトは「人間の集団心理や個々人の持つ感情、日常への疑問などをヘビーメタルとして投げかけること」だ。
メンバーは、Vo./Gt.「チモシーカタパルト」、Gt.「いときん」、Ba./Cho.「ぺっつ」、Dr./cho.などを担当する「たーくん」という4名編成。
都内を中心に精力的にライブ活動を行い、2017年に1stアルバム「恐怖の集団」をリリース。そして翌々年の2019年5月には1stミニアルバム「何故そこにいる」を配信およびライブ会場限定で発売。その確固たる世界観で聴く人の心を拾っていくヘビーメタルバンドだ。
・何故そこにいる(MV)
昨年2019年5月にリリースされたミニアルバム「何故そこにいる」のタイトルトラック。
≪誰にも呼ばれていないけど気づけばここに立っていた≫≪何故そこにいる≫≪お呼びではなかったようだ≫と、自分がいる場所に対して、外野から「何故そこにいるの?」と言われてしまうシーンを描くこの楽曲。しかしお呼びでないからと言って≪引き下がる気はない≫。そんな思いをハードで重たいながらもソリッドで前進力の高いサウンドに乗せて放っている。
誰に何を言われても、自分が立ちたい場所でなんとか頑張ろうという気持ちにさせてもらえる1曲。
・何故そこにいるダイジェスト動画
ミニアルバム「何故そこにいる」の視聴動画だ。
1曲目には先の「何故そこにいる」が収録。
続く2曲目「屁理屈」は、冒頭からキレ味のあるギターサウンドに一気に持っていかれる楽曲で、≪余計な言葉で戸惑うなら無理に聞く意味はない そんなもの邪魔だろう≫と、息苦しい今の時代を生きやすくしてくれるような言葉を届ける。
3曲目「人に言う前に」はまさにヘビーメタル然とした疾走感の高さと重たさ、そしてスキルの高さが感じられるサウンドが印象的。またサビでの言葉の詰め込み具合が圧倒的な楽曲で、そこに熱いものが感じられる。
4曲目「見えない顔」はやや控えめなテンポの中で、ずんずんと重たいサウンドを響かせる1曲。≪見えない顔がたくさん襲ってくる≫≪見えない顔がふいに嘲笑う≫と、SNSで死人が出てしまうような現代社会を映したような歌詞世界となっていて、一言一言に重みが感じられる。
と、このようにメッセージ性の強い“らしさ”のある言葉や重たくて鋭いサウンドが詰まったアルバムであることがわかる。
メタルを知っている人だけでなく、「1人でも多くの人に楽曲が届くように頑張りたい。」「そのために他のバンドがやっていないような動画コンテンツや活動など発表していきたい。」「ゆくゆくは大きな会場でライヴをやってみたい。 」そのような思いで活動をしている彼らの活動に今後も注目をしていきたい。
【HP】
【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCE7_1gsyTB1TBr3vNM6AH5Q
【Twitter】
https://twitter.com/rastein_119?s=20
【リリース情報】
ミニアルバム「何故そこにいる」
2019/05/01リリース
01.何故そこにいる
02.屁理屈
03.人に言う前に
04.見えない顔
フルアルバム「恐怖の集団」
01.一時の栄光
02.やられる前に
03.恐怖の集団
04.土足厳禁
05.1%の後悔
06.団結の中で
07.自己責任
08.怒れる人