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松本佳奈 過去の傷をテーマに変えて歩み続けるアーティスト

松本佳奈 過去の傷をテーマに変えて歩み続けるアーティスト

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は松本佳奈の登場です。
千葉県出身のシンガーソングライター、松本佳奈。
本格的に音楽を始めたのは2006年ごろ。ソロ名義での活動は2008年からだ。活動のテーマとなっているのは「二つの違う正しさを持ったもの同士がどのように折り合いをつけていくのか」という点。
それは、家庭内で対立する母と祖母の板挟みになったり、いじめや学級崩壊がきっかけで不登校になるなど、自身の経験から生まれてきたテーマだ。消化できない気持ちを歌にしてきたが、歌にすることで自分の内面を整理し、消化してきたのだ。
松本佳奈の音楽的な特徴は、お腹の底から響いてくるような太い歌声にある。ただ太いだけではなく、太さの中に柔らかさが感じられ、温かく響いてくる。それは活動のテーマやこれまでの経験からくるものだろう。
自分のことを音楽家だと思っていないという彼女。音楽という手段をとってはいるが、自身のテーマを解決できる手段があればそれ以外でも良いという。ゆえに作詞作曲だけに留まらず、小中学校でいじめや不登校についての講演を行ったり、対話によって価値観の違いを理解する北欧やイタリアの幼児教育を探究したり、漫画やエッセイの執筆も行うなど、幅広く活動中だ。




・松本佳奈 – Strings【Official Music Video】 




2012年リリースのミニアルバム「生きているだけの価値」からのリードトラック。 

歌詞のテーマとなっているのは、母と祖母と3人で暮らしていたころの経験。母と祖母は互いに意見が折り合わず、家庭の中には常に緊張感があった。「祖母はずっと死にたいと言っていた」そのことから、「誰のことも認めずに踏み込まれれば噛み付いて ただ生き続けるなら今死ぬのと同じでしょう」という歌詞が生まれた。「価値観が合わない、だけど毎日一緒にいなければいけない人同士が生活をする中で、どう折り合いをつけていけばいいのか」という疑問の答えを「明日が来ないならあなたを抱きしめて 弱さも憎しみもただ愛せるかな?」と結んでいるが、本人の中でもまだ確信を持てずにいることから、疑問符で終わっている。答えは聴き手それぞれに委ねられる。
楽曲に込められているのは「他人に左右されて自分を失くさないで。自分の人生は自分で選んで良いのだ」ということ。生きづらい環境でなんとか生きている人達のヒントや支えになるような楽曲だといえるだろう。
MVの撮影は女性映画監督の熊谷まどか氏で、今後同監督でMVを撮る予定があるというからそちらにも期待が高まる。




・松本佳奈 – 「Strings」Live 2019.12.22 




先に紹介した「Strings」の、ライブ映像版。2019年12月22日に松本自身が主宰した「うまれる うみだす 芸術生誕祭」での映像だ。「Strings」演奏の後ろでは、画家・セイノユカによるライブペインティングが行われている。 

歌声やピアノの音色は、音源バージョンと比べて力強さがぐっと増し、より太く、より直接的に心に届く音色になっている。特にピアノの力強さは顕著で、歌のない間奏部であってもそれだけで心が震わされる。
音源では、優しく背中を支えてくれたり、傷に寄り添ってくれる印象だったが、このライブ映像では、手を取り立ち上がらせてくれるような印象に変わっている。




・【Official Music Video】あの陽だまりは瞼の裏 / 松本佳奈 〜Private Ver.〜 




≪食卓を囲んで みんなでテレビを見て なんだか笑っていて≫という牧歌的な歌詞で始まるこの楽曲。その後も幸せな家族の風景を歌う世界観は続くが、サビでは≪あの陽だまりのような毎日が永遠に続くと思ってた幼い私でした≫と、いつまでも幸せが続かないことを感じさせる。そんな世界観だけに、歌のメロディーや全体のサウンドも実に感傷的。 

いまあまり幸せでないと感じている人にも、幸せな時間が多少なりともあったはず。この曲を聴くことで、幸せな過去の日々や、場合によってはそんな日々が続かなかったことを思い出すかもしれない。人は思い返すことで、消化しきれない感情を整理し、少しずつまた前を向いて進んでいこうという気持ちになるのではないだろうか。過ぎ去ってしまった人も出来事も、それぞれの瞼の裏で生き続け、時にそっと力を与えてくれる。




今後は木更津で、スナックと図書館が合わさったような、誰もが個々のペースで安心して過ごせる空間を作りたいという。何かをしないといけない空間ではなく、居場所としての空間。まずは自身のライブがそういう場所であり続けたい、そして今後は似た想いを持つ人たちと協力して作り上げていきたいという想いを語る。 

彼女の音楽に支えられた人たちがそこで穏やかな時間を過ごすことになれば、それはとても自由でのびのびとした素敵な光景になるだろう。




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【リリース情報】 

2020年7月リリース予定で制作中(クラウドファンディング実施予定)
※詳細は後日発表いたします!


【ライブ情報】 

4/26日 東京 成城学園前Salone Fontanaホール
「松本佳奈ホール独演会〜35歳、春に生まれる〜」
開場12:00/開演12:30(終演14:30)※定員30名
ファンクラブ会員の方は11:30より優先入場


一般 5000円 / ファンクラブ会員 4500円(共にお飲み物付き)  

高校生以下1000円(二人目〜 500円)
未就学児無料
授乳オムツ替えできます
介助者無料


出演 : 松本佳奈(Vo./Pf.) / 白神あき絵(Vc.) 


飲食出店 : 東ノハテノ国〜久留里食堂〜  

・珈琲、紅茶各種
・パンとスープのセット 他


チケットのお申込はこちら 

https://tiget.net/events/87163


会場 Salone Fontanaホール 

http://salonefontana.jp


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