ギターロックを主体としたアッパーなサウンドで人気を集める作曲家/ボーカロイドプロデューサー、164。
2008年9月に楽曲「shiningray」の投稿でボカロPとしての活動をスタートさせた彼は、エモーショナルなバンドサウンドの作品を次々に公開して話題に。ボカロシーン黎明期を支える人気ボカロPの一人として注目を集めてきた。
これまでの投稿曲の中でも2011年に公開した「天ノ弱」は現在までにニコニコ動画で750万再生を、YouTubeでは1800万再生を突破しており、ボカロ音楽史に残る名曲として圧倒的な支持を集め続けている。
ボーカロイド楽曲を投稿する一方で様々なアーティストやゲーム作品などへの楽曲提供を行い、国内外のライブイベントにも精力的に出演。作曲家としても幅広い活躍を見せている存在だ。
・天ノ弱/164 feat.GUMI
164の音楽世界を知る上でまず聴くべきなのが、最大の代表曲「天ノ弱」。
そのサウンドは重厚なギターフレーズとタイトなリズム隊の一体感が特徴で、大のレスポール好きだという彼のプレイヤーとしての演奏スタイルもうかがい知れる。
そんな力強いアンサンブルの中心ではGUMIによるエモーショナルなボーカルが響いていて、駆け抜ける疾走感とセンチメンタルな焦燥を併せ持った詞世界が鮮やかに広がっている。
投稿から10年近くが経った現在でも、歌ってみたや弾いてみた、MAD動画などで根強い支持を集めているこの曲。2010年代以降のインターネット音楽シーンやポップカルチャーシーンを見る上で欠かせない名曲だ。
・残響/164 feat.GUMI
こちらも164の代表曲のひとつ「残響」。スマートフォンアプリ「#コンパス 戦闘摂理解析システム」の登場キャラクターソングとなったこの曲は、ギターロックとしての分厚いサウンドスタイルはそのままに、よりグルーヴィーでアグレッシブなアプローチが注目ポイントとなっている。
ゲームのファンはもちろん、ボカロックファンも必聴のキラーチューンだ。
・「天ノ弱」作者本人 全楽器演奏動画
作曲家として幅広いバンド楽器を扱うマルチプレイヤーの一面も持っている164。その多才さをダイレクトに見せているのが、「天ノ弱」のギター、ベース、ドラム全てのパートを自ら演奏しているこの動画だ。
弾いてみたや叩いてみたなどの二次創作シーンでも人気の高い164の楽曲だが、それを「本家」の演奏で観ることができる動画として注目してほしい。
・【OFFICIAL】 青 歌った@りょーくん / AO @ Ryo-kun
ライブシーンでも活躍する164のプレイングを体感できるのが、歌い手・りょーくんと共演しているこのライブ映像。その中では、自身のボカロ曲のカバー「青」を鳴らす164の姿を見ることができる。
テクニカルに、かつエモーショナルな演奏で魅せるギタリストとしての彼も必見だ。
ボカロPとしてはもちろん、作曲家、ギタリストとしても確かな実績を重ねてきた164。今後も様々なプロジェクトに向けての制作が控えているそうで、彼の見せる新しい世界観、クリエイターとしてのさらなる活躍に今から期待が高まる。
その活動の最新情報は、公式HPやTwitterから要チェックだ。
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