普段は口にすることの難しい感情を、多彩な楽曲に乗せてエモーショナルに歌い上げるアーティスト、Eenai;(イエナイ)。
先日活動1周年を迎えたsswさっちんがソロプロジェクトのVo&作詞作曲というかたちで活動をはじめた。
アーティスト名の由来は「普段言えないことを歌にしたら言えるのではないか?」という想いから。自身が普段から言いたいことを言えるタイプではなかったそうで、「本当にこのままでいいのか?」と考え、言えないことも歌にすることで伝えられるようになったという。
自分と同じように悩んでいる人たちに向けて、自分のまっすぐな感情を歌うことで共感してもらい、安心を届けられるのではないか、と考えているそうだ。
音楽活動を始めたきっかけは、学生時代の挫折。その中で「生きている意味とは?」ということを考えたとき、音楽が自分に生きている実感をくれると気づき、自身も音楽の道に進んだという。
楽曲の中で描かれる詞世界も自身の経験をもとにしているそうで、「自分の中の感情をまっすぐに伝える」という表現スタンスこそがEenai;の持ち味となっている。
・【オリジナル曲】心音(piano only ver.) / Eenai;
Eenai;の初のオリジナル曲として公開されたのが「心音(こころね)」。メロディアスなピアノサウンドと、胸を締めつけるような感情の吐露が一体になったバラードナンバーだ。
歌詞で描かれるのは、この世界の中で生きる葛藤や苦悩、その中にある希望、そして「君」への想い。リアルな輪郭の浮かぶ情景描写と、壮大に広がるストーリーが印象的に響いてくる。
その中心で確かな体温を曲に与えているのが、さっちんの切なくも力強いボーカル。聴き手の心にまっすぐ届く歌唱に注目しながら聴いてほしい。
・【オリジナル曲】チョコレートメデューサ / Eenai;
2020年8月21日に投稿された3作目のMV「チョコレートメデューサ」は、先に紹介した「心音」とはまた違ったかたちでEenai;の個性を見せるポップチューンだ。
ストリングスからキーボードまで多彩なサウンドが散りばめられたジャジーなアンサンブルがキャッチーなインパクトを感じさせながら、その中でさっちんのボーカルが艶やかな魅力を放っている。シニカルでビターな詞世界も合わさって、いい意味で挑発的な色合いが現れているのが見どころだ。
楽曲の持つ世界観を鮮やかに伝えるMVのアニメーションと合わせて、ひとつの作品として受け取ってみよう。
・【オリジナル曲】君は紛れもなくあの夏だった (弾き語り ver.) / Eenai;
シンプルなギター弾き語りサウンドの中で夏の情景を描く「君は紛れもなくあの夏だった」は、どこまでもノスタルジックに聴き手の感情をくすぐるミディアムナンバーに仕上がっている。
「夏」という特別な季節の中で、すべての景色、すべての感触が「君」につながっていく。そんな赤裸々な恋が淡いストーリーとなって綴られていて、聴き手それぞれの記憶の中にある「あの日の夏」を思い出させてくれる。
シンガーとしてのさっちんの持ち味であるエモーショナルな歌声と合わさって、まるで夕陽のように焼ける哀愁が伝わってくる名曲だ。
聴き手の心に迫る歌声とストーリー性豊かな詞世界によって、アーティストとして着実に支持を広げてきたEenai;。
オリジナル曲の公開以外にも、カバー動画の投稿や無観客配信ライブなど精力的な活動を続ける彼女が、今後インターネット音楽シーンでどのように注目を集めていくのかますます期待が高まる。
今後はさらにハイペースにオリジナル曲を公開していくことに加え、本格的なアルバム制作も考えているという。
将来の大きな目標は「武道館ライブ」。これは音楽活動を始めたときからのひとつの夢だそうだ。
さらなる高みに向かって活動を進めていくEenai;の最新情報は、TwitterやYouTubeチャンネルからチェックしてほしい。
【Twitter】
https://twitter.com/sacchin_super
【YouTube】
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