リスケモチャイナ服男の娘VTuber、巣黒るい。 

2018年1月23日より活動開始。まだVTuber黎明期だった同年2月から、本格的なVTuber活動をスタートさせた。

チャンネル内では絵を描いたり、歌を歌ったり、弾き語りをしたり、3Dモデリングをしたりと様々な分野の表現・創作活動を行っている。

2018年夏コミでは、自身のブースにて初のオリジナルミニアルバムを頒布し、用意した120枚を完売。続く2018年冬コミでも追加のCDと色紙が完売するなど、その音楽への評価も高い。さらに同年、7時間で電子書籍を書き上げるイベント「マッハソン」にも参加。

書き上げた『さえないおじさんは電気栗鼠を夢に見るのか?』は100部以上が購入された。

2019年には、着ぐるみで「リアル顕現」するためにクラウドファンディングを実施。見事目標金額達成をし、着ぐるみ化を果たした。

音楽的な武器はその中性的な歌声。鋭い中低音とパンチ力のある高音を行き来しながら、存在感のある歌声を聞かせている。




・【オリジナルPV】シャルル ver.巣黒るい【陸の巻】 




バルーンの楽曲「シャルル」の巣黒るいバージョン。 

flowerが歌唱する本家は、キレのあるロックサウンドの中で澄んだ高音が輝く1曲だ。そんなこの楽曲に対して巣黒るいは、持ち前の中性的な歌声を活かした低いトーンでアプローチ。その分楽曲のロックなサウンドが引き立ち、そこにあるかっこいい一面をより引き出すことに成功しているといえるだろう。

時にはがなるような歌声を聞かせることもあったり、ぐっと高音が目立つところもあったりと歌声も多彩。そんなカラフルで表情豊かな歌唱もまた、巣黒るいの魅力だ。




・【歌ってみた】月のワルツ ver.巣黒るい【肆の巻】 




自身が大好きな楽曲だという諫山実生の「月のワルツ」のカバー。 

優しい歌声で物語を紡ぐように歌う本家に対して、巣黒るいはギター弾き語りでどこかブルージーなアプローチ。より前に前にと飛んでくるパンチ力のある歌唱で、物語の中に強制的に引き込んでいく趣がある。

ただ歌声の強弱のつけ方などに本家へのリスペクトが感じられて、本家とは全然違う歌唱であるにも関わらず、どこか近い雰囲気も覚える。また、やはり声の表情が豊かなので、アコースティックギターと歌だけというシンプルな編成ながら、最後まで飽きずに聴くことができるというのもポイントだ。




・【Feat.daen】名前のない怪物.ver巣黒るい【コラボパーカー】 




人気TVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のエンディング・テーマである、人気の楽曲「名前のない怪物」のカバーバージョン。 

歌ってみたなどのカバー楽曲としても人気の楽曲だが、声にしっかりと表情を持たせて楽曲の世界観を強調しないとならない、決して簡単ではない楽曲だ。リズムや音運びも難しい。

このカバーでは巣黒るいは、持ち前の中性的な歌声を活かした低音からのアプローチというよりは、息多めの歌声で、よりしっかりと表情を持たせた歌唱によってアプローチしていく。改めて表現力の豊かなシンガーだということが分かるだろう。サビの高音にもしっかりとついていき、歌唱力の高さも伝わってくる。



「現実世界でも活動していきたい。楽しいことをやる」と意気込む巣黒るい。次の目標は“着ぐるみライブ”をすることだと話してくれた。 

今後、リアルとバーチャルの垣根を越えてどんどん前進していくであろう巣黒るいという存在には、今のうちに注目しておいた方が面白いだろう。




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